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2013年08月

2013夏甲子園オマケ4(ラスト) 安楽君とか球数制限問題とか(8/28追記あり)

 前回の花巻東について書いた記事が、参加している日本ブログ村の高校野球のジャンルで注目記事ランキング第3位になりました。どういうシステムでランク付けしているのか分かりませんが、見て下さっている皆様のおかげであることには違いありません。ありがとうございますm(_ _)m それでは今日も子園記事。今回こそ、最後です。

・ 東北の優勝の行方は問題


 正直、今夏こそは出ると思っていた。東北勢初優勝校。初戦を6校中5校突破するという勢いと、下馬評の強豪校が次々と消えていく事態に。結局ベスト4に2校が残ったまでだったが、ある意味昨夏までの光星3季連続準優勝よりも、東北勢が優勝に近付いた大会だったのではないかとすら思う(光星の場合は、日大三や大阪桐蔭という大本命がしっかり残っていたので)。しかし決勝目前で花巻東は変なアヤが付き対策してきた延岡に点差以上の完敗を喫し、日大山形もまだ余力のある高橋の前に散った(準決勝で両者がバラけて、決勝で当たっていたら山形にかなり分があったように思う)。花巻東は仮に今年優勝しても色々言われただろうからともかくとして、日大山形はもったいなかった。山形県勢では近年稀に見る好チームだったのではと思う。もっとも90年以上もじらしたのだから、どうせなら東北勢初優勝は、松坂とか藤浪のような怪物を擁したチームにドラマチックに決めて欲しいという思いがあったので、ちょっと安心したかもしれない。
 東北勢初優勝はもう時間の問題だと思う。その一番手は、今年は出られなかったが八戸学院光星か、前回散々色々言った花巻東かというところか。以下各県ごとに私見を述べると、

【青森】 ここずっと県外出身者を集めた光星か青森山田かという感じだった青森県において、漁夫の利的な勝ちあがりでなく両校をしっかり破って出てきた聖愛の存在は非常に面白い。ここが一発屋で終わらず(去年も負けたとはいえ決勝で光星に惜敗しているので大丈夫だと思うが)県内の第三勢力になれれば、青森県勢はがぜん面白くなる。聖愛には是非とも、花巻東のような(ダーティ分は除く)チームを目指して欲しい。そうすれば、光星(と山田)にとっても良い刺激になると思う。

【岩手】 花巻東の良さは、毎年派手さはなくとも隙のないチームを作り上げてくる点。何か突出したものを持っているチームは一見優勝しそうに感じるが、1つボタンをかけ違えるとなかなか修正できないもろさがある(今年の大阪桐蔭や日大三などが良い例だ)。その点花巻東のようなチームは、突破力こそ感じられないものの好不調の波も少なく、それが近年の安定した実績につながっていると思う。そして土台がしっかりしているので、菊池のような核ができれば一気に頂上を狙えるチームになる(大谷の時はアレだったが……)。
 それだけに今回のことは残念。もちろんああいったことは多かれ少なかれいろんなチームがやっているのではと思うけれど、あのように全国区に知らされてしまったのは……。青森2強が県外出身者の多さからどうしても……となってしまうなか、ここは世間も味方にできるチームだったのに。今後優勝するためには、まずはイメージのクリーン化が先決かも。
 また、県内に全国区の強豪校のライバルがいる光星と違って、花巻の場合ライバルこそ盛岡大附、一関学院、専大北上と頭数はいるのだが、どこも甲子園での成績は悲惨なものである。これらのチームが奮起してこそ、花巻東ももっと力強いチームになるのでは。
 
【宮城】 毎回出るたびに高い評価を得ながら、どうにも上にいけない仙台育英。全国的な活躍は青森の2強や花巻東よりずっと先のはずだが、完全に追い抜かれてしまった感じがする。毎回好選手を擁してくると言う点ではそれらに引けを取らないにもかかわらず、ここは何だか知らないが妙な脆さがある。選手よりも監督ら指導者の問題かもしれない。

【福島】 仙台育英と同じことは聖光学院にも言える。しかしここの場合は、県内のライバル不在のせいで土壇場での勝負強さに欠き、それがあと一歩先に進めない要因なのではという気がする(まぁ仙台も最近は東北が不調で何ともというところだが)。県内公式戦92連勝は凄いが、聖光の強さ以上に他の不甲斐なさを感じてしまう。というか最後に負かしたのは逆にどこなのか気になる。駒苫の香田元監督曰く、東北勢の初優勝は花巻東かこことのことだが、優勝というところまでいくと両校には大きな開きがあるように思う(ところで、香田元監督の挙げたのはこの2校+光星だという話もあるが、このコメントの出典がどこだかわからないのでどれが正しいのか確認できない。正確なところを知ってる人がいたら教えてくれると嬉しいです)。

【山形】 今年の日大山形のような好チームが今後もコンスタントに出てきてくれればというところ。まずは1校でも全国で勝てるチームがいて、それに他が追いつこうとすることで県勢としてレベルアップして欲しい(福島みたいになってしまう可能性もあるが……)。

【秋田】 が、頑張って!(でも今年の日大山形の活躍は、秋田県勢にも奮起を促しそう)


・ 桜井問題


 ここの教育方針もちょっとだけ話題になった。人様の方針だからどうこう言う筋合いでもないし、選手が納得しているのならそれでいいのだが……(それにサイン盗みとかするチームよりよっぽどマシだし)。
 もちろん礼節は大事だが、野球は武道では無い。エラーによる出塁や得点で喜ばないと言うのはまぁ分かるのとしても(もちろんそこでガッツポーズしたりするのも、チームを鼓舞することにもなるし否定はしない)、ホームランを打ったときくらいは喜んでも良い気がするのだが。それが相手を尊重していないことにはならないだろうし……どうにもモヤモヤしてしまう。


・ 安楽問題


 今年は2年生に注目選手(投手)が多かった。その中心が優勝投手たる育英の高橋光成であり、あるいは浦学・小島や明徳・岸なども来年また是非戻ってきて欲しい存在だろう。
 そんななか、今大会の元祖注目の2年生エースだったはずの安楽だが、早々に敗れてしまった。その要因は直球にこだわり過ぎたせいだろう。もはや150キロ超級の直球でも、それ一本でどうにかなる時代ではないのだ。
 ネットではそんな安楽を批判する声も聞こえるが、個人的には安楽のスタイルは今はそれで良いのだとも思う
。直球頼みの投球スタイルからの転換は、自分で納得してからで良いというか、そうでなければ意味がない。そのタイミングは新チームで本格的に動き始めてからかもしれないし、あるいはプロに入って(故障さえなければ指名されるだろう)からかもしれない。別に甲子園で快刀乱麻のピッチングを披露し済美を優勝させることだけが彼の至上命題では無いのだから、本人が納得できるまで直球にこだわって良いし、それだけの価値のある直球だと思う。
 ただし投げ過ぎの問題に関しては早急に二番手の養成が必要だ。来年も今年のようなチームカラーならば、上甲監督は無能の烙印から逃れられないだろう。

8/29追記この記事を見るに、そんな状態であれだけの球を投げていたという衝撃の一方で、なおのこと安楽以外の投手の養成が上甲監督の命題であることを再確認。また、投球スタイルは自分の納得したタイミングで代えれば良いとは書いたものの、真面目というか馬鹿正直すぎる気がするので力を抜くことを覚えた方がいいのでは、とは思う。18Uでチームメイトとなる高橋光成の、三振を取る投球と打たせて取る投球を調子や状況に応じて使い分けるピッチングからヒントを得て欲しいものだが……。いずれにせよ、こんな才能の持ち主を甲子園のために潰すことは許されないと、上甲監督は肝に銘じるべきだ。


・ 球数&連投制限問題


 安楽つながりで。連投や球数規制に関する私の見解は、センバツ終了時に述べたのでそちらを参照して欲しいのだが、要約すれば消極的賛成派というか、高野連が「ピッチャーを守るために制限を設けます」と言ったら、それは全くの正論で所詮外から観賞するだけの立場からすれば何も反論できないという感じである。
 球数制限賛成派に対する、誰もがプロを目指しているわけではないというような、一部の才能に恵まれた層にそうでない人々を付き合わせるなという主旨の反論は一見正しいように見える。しかしそうした意見は、大多数の凡人の存在に目を向けているようでいて、その実大学や社会人野球(あるいは草野球でも良いが)止まりの才能なら野球を続けても意味がないということにもなり、結局プロレベルの才能ではない層を切り捨てているのではないかと思うのだ。たとえレベルは違っても、そこで野球することには間違いなく意味があるはずだ。
 ということで、球数制限論に対して自分は有効な反論ができない。しかし、そうは言っても……という気持ちはもちろんある。先日散髪中にたまたま読んでいたNumberに桑田さんのコメントが載っていて、「ゆくゆくはWBCくらいの制限が設けられるべき」というようなことを言っていたのだけれど、そこまで言われると正直何だかなぁというところなのだ。

 球数制限問題の話になるといつも思い出すのが、、「野球は1人ではできないが、その1人の前に敗れるのもまた野球なのだ」(うろ覚えだけどだいたいあってる筈)という言葉だ(たしか水島新司の「大甲子園」の文庫版に載っていた言葉だと思うのだけれど、手元にないので分からない)。
 これは、野球の魅力の一端を表した言葉だと思う。
 野球はルール上、他のプレーヤーに比べて明らかにピッチャーの負担が大きいスポーツである。もしかしたら近代野球の成立の過程で、例えば「1試合につきピッチャーは100球まで」というような、その負担を軽減するようなルールが整備される可能性もあったかもしれない。そうしたら、もはや今の野球とは全く違ったスポーツになっていたはずだ。それこそ花巻東の千葉君のような技術がバッターには最も求められるものになり、いかにエース級のピッチャーを早めに降板させるかが試合の重要なポイントなっただろう。また、それではどちらが早く相手の投手を全員登板不可にするかを競うスポーツになってしまうからと、2ストライクからのファールもストライク判定になったかもしれないし、試合のイニングも5回くらいまでになったかもしれない。
 しかし、実際はそうはならなかった。その結果生じているピッチャーへの過剰な負担が前提という形態は、スポーツとしては大きな欠陥なのかもしれないが、それが野球の本質でもあるのではないか。若い才能を守るため、球数制限を設けるべきという主張はもちろん正論なのだが、一方で野球がその前提としてピッチャーへの多大な負担を強いるスポーツである、という側面を無視してはいけないようにも思うのだ。WBCが始まる前、球数制限の導入に日本は「野球というスポーツの本質にそぐわない」と反対したというが、これは正しいと思う。

 桑田さんは制限を設ければ指導者が控え投手を育てる必要に迫られ、結果的に野球全体のレベルも向上するみたいなことも言っていた。それも正論ではあるけれど、結局はPLという超強豪校出身者だから言えることなんじゃないかとも思ってしまう。「お前と心中する、なんて言う指導者はいますが、実際に責任を取ってくれるような指導者なんていません」ってまぁそれはそうなんだろうが……。

 まぁとりあえず現状は日程緩和しかないのかな、とは思う。今大会高野連は珍しく決断した方だと思うが、まだまだ足りない。もう8月の甲子園は全部球児のものにするくらいで日程を組まないと、あまり変わらない気がする。


・ ブラバンが「あまちゃん」使い過ぎ問題


 いやまぁ良いんだけど。
 決勝まで残ったことで延岡学園のあまちゃんがクローズアップされたが、全体的にかなりの数のチームで聞いた気がする。自分が見ていたチームがたまたまそうだっただけかな? 岩手代表の花巻に対する延岡の攻撃であまちゃんが使われている図がなんか面白かった。
 あとは、ロッテの応援歌も多かった印象。阪神の「チャンス襲来」もよく聞いたかな。九州のチームはホークスにあやかろうぜ! ださいから嫌? ですよねー。
 ちなみに個人的には前橋育英のグロッケンを前面に押し出した応援が新鮮だった(アウトカウントに応じて?テンポが速くなるのも良いね)。あまちゃんばかり言われるけど、個人的には延岡のブラバンの魅力はチューバ?の伴奏だと思う。あと、一番ブラバンが上手かったのは愛工大名電だった気がしたんだけど、いかんせん初戦で負けてしまったので何とも。


 ということで、今年の高校野球についての一連の感想はとりあえずこれでおしまい。もちろん、世界大会についてとかはまた書くかもしれませんが。読んで下さった方々、本当にありがとうございました。また来春も予想記事書いたりすると思うので、覚えていたら観に来て下さるとうれしい限りです。

8/29追記:世界大会をCS朝日で放送するらしいのできっと感想記事書くと思います。飯田君がまた見れるなんて感激だし、松井君も見たい(松井-森バッテリーとか胸熱過ぎる)。
もう全試合観戦したい勢い。


<2013夏甲子園記事まとめ

試合予想(7日目第2試合まで)
1日目2~3日目4日目5~6日目&2回戦予想
7~9日目3回戦予想(+妄想)準々決勝予想10~11日目12日目準決勝予想
13日目&決勝予想14日目&大会まとめ
オマケ1……組合せ制度変更とかマスコミの予想について
オマケ2……上の続き
オマケ3……花巻東問題


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【え、まだ甲子園ですか!?】2013夏甲子園オマケ3 花巻東問題について

 もう高校野球が閉幕して何日経ったでしょうか。日に日に訪れる方の数も減っています。世間にとってもう今年の高校野球は過去のもの。そんななかいつまで記事書いてるんだって話ですが。今回は花巻東問題です。


・ 花巻東問題


 問題は2点。1つは「千葉君のカット打法問題」、もう1つは「サイン盗み問題」である。

1.千葉君のカット打法問題

 
 まず言えることは、粘って相手の失投や四球を狙うのも、あるいは出塁には至らずとも球数を稼いで疲労を誘うのも野球においては立派な戦略だということ。だから、そこに自分を生かす道を見出し特化しようとするのが悪いとは思わない。
 一方で、今回の千葉君の打法がルールに抵触するか否かはともかく、カット打法禁止のルールの存在も仕方ないと考える。高校野球はプロ野球などと違って完全な勝負の世界では無いのだから、負担の大きいピッチャーがカット打法によってますます消耗させられるのは、道義的にも負担からピッチャーを守る上でも宜しくないだろう。

 しかし、戦略の善悪やルールの是非について論じることはあまりに不毛なのでここでは深く触れない。そうした議論(というか意見表明)をtwitterや掲示板上を見るだけで辟易としてしまい、今更そこに自分も加わりたいとは思わない。だからここでは、現時点ではそういうルールがあって、千葉の打法がそれに抵触する可能性があると審判は判断したという事実だけ受け入れる。
 そのうえで私が何よりも問題とすべきなのは、どうして鳴門戦の後になってルールに抵触する可能性があることを通達したのかという点である。その打法でレギュラーの座につきついに全国ベスト4という位置に来た千葉君に、ここに来て修正させることなど酷な話だ。それに何より、カット打法の前に何十球も投げさせられ敗れた彦根東や鳴門の選手たちがあまりに不憫である。もしかしたら試合後に鳴門から抗議を受けるまで審判団すらこのルールを知らなかったのでは、と疑いたくなってしまうのだが……。

 とはいえ、マイナーだろうがなんだろうがルールはルールである。

 延岡学園戦後の記事で、「ルールに泣いた」などと言われていたがそれには違和感を覚える。例えば「10.19」とかならそういう表現も分かるけれど(もっともあれに関しては、多分に近鉄側の自業自得な感じがする)、今回の場合たとえ審判も知らないほど(邪推)マイナーであろうとも、ルールを知らなかった花巻側にも責任があるはず。千葉本人が知らないのは仕方ないとしても、少なくとも佐々木監督は把握しておかなければならないだろう(全国制覇を目指す強豪校を率いる立場なんだし)。彼が事前に(それこそ予選の前に!)ルールを知っていた上で、高野連なりにルールに抵触しないかどうか訊いておくとかしておけばよかったのだ。

 もしかしたらこれに限らず、知っておかなくてはいけない細かいルールが色々あるかもしれない。指導者は教え子に悔し涙を流させないためにも、今一度ルールブックの熟読した方が良いかもしれない。

2.サイン盗み問題


 1と違ってこちらはもうどうしようもない。擁護しようもない。もっとも、本当にやっていたのかどうかはわからないが。
 ただ先に言っておくが、1と2に関してはまったく別問題である。仮に花巻東が他の球児たちの努力をサイン盗みなどの卑劣なプレーで踏みにじって勝ちあがって来た卑劣極まりないチームだとあなたが感じたとしても、その心証でもって千葉君のカット打法の是非を論じるべきではない。これは肝に銘じておくべきである。それでは話を進める。

 まずびっくりしてしまうのだが、こちらについてもルールの是非が議論されているようだ。サイン盗みが駄目(というか道義にもとる)なのは当たり前と思っていたのだが。
 ピッチャーがボールを投げ、バッターが打つ。野球の根底はそこにあると思う。それは、いかに打たれないか工夫するバッテリーと、それをいかに打ち破るかというバッターの攻防なのであって、そこが野球において競われる技術なのではないか。サイン盗みも技術などと言う人は、普段野球を見ているのだろうか。はなはだ疑問である。
 そうはいっても視覚で情報伝達する以上、第三者にサインが見えてしまうのは避けられない。見えてしまった以上、勝つためにはそれを利用したくなるのも仕方のないことだ。実際プロでも高校野球でも、一時期はサイン盗みはよく行われていたのだから。そうなれば、当然サインを出す側は盗まれないようにサインを複雑化する。それをさらに解析し盗む……。という積み重ねで、サインがどんどん複雑化していうことが試合時間の長期化につながるため、サイン盗みがプロで禁止されたという経緯をネットで見たのだが、ソースが分からないので確証はない。
 いずれにせよ、人によってもちろん価値観が違うのは認めるが、サイン盗みは禁止されてしかるべきだと私は考えるし、野球好きならそれが普通だと思う。

 次にルールの内容について。やれ罰則がないだの曖昧だの言う人がいる。
 まず、罰則規定なんて作れるわけ無かろうと言いたい。
 今回の問題にしたって、花巻監督のコメントが明らかに不自然なので、十中八九サイン盗み(正確にはコース伝達くらいじゃないかと思うが)はあったと見るが、結局本人たちが否定している以上真相は闇の中だ。そもそもサイン盗みとはそういう性質のものだ。外部から伝達していてトランシーバー等の物的証拠が出るとか、関係者が自白するとか、そういったよほどのことがない限り明確な証拠なんて出せない。ベース上でおかしな動きをしていたからと言って、ましてやそれがキャッチャーと連動していたからと言って、最終的にそれがサインを盗み伝達したのか単なる偶然なのか、判断するすべはない。
 だからこそ規定では、「疑わしい行為」すらも禁止している一方で罰則は設けられないのだ。次同じことがあったら没収試合という警告を出したそうだが、実際にまた同じようなプレーがあって相手チームが抗議したとして、審判団がそんな決断を下せたかどうか甚だ疑問である(結局また注意でとどまったのではないか)。
 また曖昧と言うが、「サイン盗みは禁止」という以上に何を明確にすればいいのだろうか。疑わしい動きを具体的にすればいいのだろうか。しかし仮にそうしても、その規定にない動きでサイン伝達が行おうとするだけだろう。結局サイン盗みを明確に裁くことなんてできないのだ。

 それにしても花巻東、こちらの記事を見るにこういったダーティな噂はいまに始まったものでもないようだ。ただ、今までは全国的になっていなかっただけで。
 ここの監督は色々と合理的というか前衛的な試みを取り入れている人らしく、近年の躍進も含め間違いなく優れた監督なのだろうが、こういったダーティさはそれが良くない方向に出たということか。
 花巻東と言うと、東北の強豪校ながら光星や青森山田などと違ってオール地元民でやっていて、好感度の高いチームだったと思う。悲願の東北初優勝についても、光星あたりだと「何だかなー」という感じがぬぐえなかったのだが、その点花巻東なら文句なしだったはずだが、ここにきて大きなアヤがついてしまった。
 何にせよ今後が気になるチームではある。クリーン化してくるのか、これからも手を変え品を変え色々やってくるのか。純朴な東北人集団を装いつつダーティな野球で勝ちあがる腹黒強豪チームというのも、キャラクター的には悪くはないが……。監督も悪役顔だしね。

 でもどうせなら「ああ!思い出しました」とかそんな小物にすら劣る答えでなく悪役を貫いて欲しかった。
 というかそんなすっとぼけた態度をとっているから、審判側も「それなら今まで目をつぶっていたけど、もう我慢しないもんね」とカット打法に言及されてしまったんじゃなかろうか。まぁなんにせよ、これからもダーティなチームで来たら来たで個人的には面白いけど、まぁそういう訳にもいかないと思うんで、来春までに監督からまず浄化されて下さい!


 ということで長くなったのでまた次回。本当は今回で終わるはずだったんですが、某熊みたいな名前の付いたSNS(なのかな?)のエントリを見てものすごい苛々してしまって長くなってしまいました(^^; 今度こそ最後にします!


・ 2013夏甲子園記事まとめ

試合予想(7日目第2試合まで)
1日目2~3日目4日目5~6日目&2回戦予想
7~9日目3回戦予想(+妄想)準々決勝予想10~11日目12日目準決勝予想
13日目&決勝予想14日目&大会まとめ
オマケ1……組合せ制度変更とかマスコミの予想について
オマケ2……上の続き


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【スポニチ記者必見!!笑】2013夏甲子園オマケその2 組合せ制度変更と「下剋上」大会の関連とかマスコミ予想外れまくり問題の続きとか

 前回の続きです。まずはマスコミの予想外れまくり問題の続き……の前にふとした思い付きを忘れないうちに。

・ 組合せ制度変更の影響の考察と今後の展望


 まぁ考察というかほとんど勝手な推測なのだが、前回組合せ制度について書いていた際に思いついたことがあった。
 もう何度目になるか分からないが、今大会は下馬評の高いチームが早々に消えていく、「下剋上」大会だった。そうなったことに、組合せ制度の変更が関わっていないか、と思ったのだ。

 強豪校を強豪校たらしめるゆえんの一つに、相手チームへの研究・分析能力というのがあると思う。
 これまでの方式なら、3回戦までの当たるチームはだいたい目星が付けられた。もちろん番狂わせが起きてしまう可能性は十分あるが、それでも8つあるブロックのチーム数は4~8校であり、どんなに番狂わせが起きようとも3回戦までに当たるチームはこの限られた範囲にしかない。
 今大会は、一昔前の完全抽選制ではなかったのである程度当たるチームは限られていたが、それでも去年までの制度よりは、どこと当たるかを推測することは難しかったはずだ。制約の多い1回戦→2回戦間の抽選にしても、従来のトーナメント式なら次戦の対戦相手は2チームのどちらかだったことを思えばその可能性は広がっている。ましてや2→3回戦の抽選に関しては、ほとんど制約がなくどこと当たるかは分からない。従来の制度で3回戦の相手の目星をつけるなら、2回戦の時点では2チームのうちのどちらかで良いし、1回戦の時点でも最大で4チームのうちの1つである。その差は明らかだ。

 こうしたことが何を招くかというと、まず一つに高い研究能力もつチームが、それを十分に発揮できなくなる可能性が出てくると言うことだ。当然だが、どこと当たるか全く分からなければ研究できない。もちろん片っ端から情報収集することはできるだろうが、その研究は従来よりも浅いものになってしまうだろう。そうなると、研究能力の高いチーム(それはそういったノウハウを良く心得ているということになり、自然と強豪校とニアイコールになるだろう)とそうでないチームの差は縮まることになる。
 もう一つは、相手を研究するにもどこと当たるか範囲が広すぎる場合に各校がどうするかと考えた時、おそらく一番当たったら厄介そうなところの研究を優先するだろう、ということである。つまり、強豪校への研究が集中する。これもまた、強豪校とそうでないチームとの差を縮めるだろうし、強豪校が早々に姿を消す一方で、ノーマークのチームがスルスルと勝ちあがって行くことにもつながるかもしれない(今年なら延岡学園とかね)。
 3回戦の勝者であるベスト8の時点で、すでにほとんどの優勝候補が消えていたのも、こういった影響が大きかったのではないだろうかと思うのである。

 従って、次回以降もこの制度を続ける場合、いかに迅速に研究できるかが勝ちあがる上での鍵になってくるように思う。対戦相手が決まってから、実際に試合があるまでの短い日数で、いかに深く研究し対策を練れるかが問われてくるのである。そう言った意味で、大阪桐蔭を撃破した明徳・馬淵監督のコメント(→参考)は象徴的だった。
 もちろん、どんなに研究されようがも埋めようのない差もあるし、こうした制度変更の影響云々を考慮しても今回の「下剋上」はあまりに異常だったとは思うが、甲子園で上位進出を狙うような強豪校は一考の必要があるのではないか。
 

・ マスコミの予想が外れまくり問題(つづき)


 前回の主旨は結局、記者がA評価したところが早々に負けてるからと言って、必ずしも記者批判は正当では無いいうことだ(これだけのために、あんなに長々と書いたのかと思うと我ながら苦笑するが)。
 ではA評価ではなく、逆にC評価がついたところはどうなのか。
 前回も述べたように、A評価が付いたのは各紙とも5~9チームと少ないため、それが各紙における優勝候補と言ってだいたい差支えはなかったと思 う。ではC評価が付いたチーム数はというと、こちらはAが付いたチームよりはだいたい多いのだが、それでもどこも10チーム強と言ったところでやはり全体からみれば少ない(ちなみにスポニチは4つしかない)。つまり、Cを付けられたチームは、その新聞にとってはかなり低い評価を受けていると見て良い。それを踏まえたうえで、C評価が1紙でもついたチームを結果と共に見てみたい。
※( )内は各紙の評価で左から順に日刊、報知、サンスポ、スポニチ、中日

帯広大谷(CCCCC……1回戦敗退●
桜井(CCCCC……1回戦敗退●
石見智翠館(CCCCC……1回戦敗退●

有田工(BCCCC……2回戦敗退○●
大分商(CCC……1回戦敗退●
延岡学園(CCC……準優勝○○○○●

彦根東(BCC……2回戦敗退●

秋田商(CCBBB)……2回戦敗退●
日大山形(BB……ベスト4○○○●
上田西(BCCBB)……1回戦敗退●
西脇工(BB)……2回戦敗退○●
鳥取城北(BB)……1回戦敗退●
丸亀(BBB……2回戦敗退●
佐世保実(BBB……1回戦敗退●

弘前学院聖愛(BBBB……3回戦敗退○○●
作新学院(BBBB)……3回戦敗退○○●
日本文理(BBBB)……1回戦敗退●
日川(BBBB)……2回戦敗退○●
富山第一(BBBB)……ベスト8○○●

 
 どうだろう。ここで目を引くのはやはり、5紙中4紙からC評価を受けながら準優勝を果たして見せた延岡学園だ。甲子園での延岡学園は普通に良いチームだった。A評価を付けることはさすがに難しいし、前回も組合せ制度のところで触れたように比較的クジ運に恵まれた結果の準優勝ではあったが、とはいってもCをつけるほど頼りないチームでも無かっただろう。また、日大山形も2紙からC評価を受けているが、ここも甲子園での戦いを見るにBをつけて良かった。
 しかし、気になるのはこのくらい。その他の2紙以上からCと判定されているチームはどこも初戦敗退。辛うじて1勝しているの2校のうち、大垣日大(全紙B評価)を破った有田工に関しては日刊以外は要反省だろうが、西脇工が勝った相手は怒涛の全紙C判定の石見智翠館である。総じて見ると、Aが付いたチームの戦績に比べれば記者の眼力はまずまず言えそうだ(旧江の川という名前だけで、石見の初戦突破を予想していた私としては、西脇工にBをつけた3紙に頭が下がるばかりだ)。

 では、今回も前回に引き続き記者を擁護するために書いているのかというと、そうではない。
 前述の通り、各紙のA評価の数は5~9チーム、Cはだいたい10強(正確には4及び10~13)。残りの約30ほどのチームはB評価なのだ。これはもし各チームの戦力を0~10点で採点した場合、9~10点がA、0~2点がC、残り3~8点は全部B評価といった評定であり、何のために評価しているか分からない。特にスポニチ。Aが5チーム(全て5紙Aのところだ)Cが4チーム(5紙Cの3チーム+大垣を食った有田工)に対して40チームがBって。もちろん今大会は全体的に突出したチームが少なかったかもしれないが、それにしたってあんたらは、大分商も明徳義塾も丸亀も常総学院も鳥取城北も作新学院も全部互角だと本気で考えていたのか?いや本気なら良いけど……。
 まあスポニチはやり過ぎだとしても、あまりに上下が薄く中が厚い。とりあえず困ったらBつけておけという感じだ。実際5紙全てからB評価を受けたチームは実に49チーム中17チームもある(4紙以上なら24チームでほぼ半数だ)。そのくせB判定と言うとそこそこ評価しているように見えるので、B判定が勝ち進んだ際、「本命はまさかの負けだったけど、まぁここもBはつけてたしね」となんだか穴を拾い上げている感じになる。本当は3点のチームも8点のチームもBという乱暴な評価だと言うのに……。
 これはさすがに、野球で記事を書き野球で飯を食っている人間としてはどうなのかという話である。別に朝日新聞ほど思い詰めることもないが、仮にも「スポーツ」紙を名乗る以上、「番狂わせだ!」「高橋光成凄い!」とか騒いでいる場合ではないのではないか。ちょっとは反省した方が良い。とりあえずは、もっと評価を細分化すべきだ。数字で10段階評価でも良いし、A~Eでも5段階評価でも随分面白くなるだろう。来春からはプロとしてのプライドを見せて欲しい。


 また長くなってしまいました。2013夏甲子園記事、まだまだ続きます。5紙評価に関する部分は、前回に引き続きこちらのサイト様を参照しました。ありがとうございました。
 

2013夏甲子園 全試合結果予想戦績……28勝20敗

・ 2013夏甲子園記事まとめ

試合予想(7日目第2試合まで)
1日目2~3日目4日目5~6日目&2回戦予想
7~9日目3回戦予想(+妄想)準々決勝予想10~11日目12日目準決勝予想
13日目&決勝予想14日目&大会まとめオマケ1


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2013夏甲子園オマケ 組み合わせ問題とかマスコミの予想外れまくり問題とか

 前回記事のまとめで書き切れなかった、その他諸々の問題について。


・ 組み合わせ制度変更問題


  これに関しては、だいぶ制約が多くて言うほど「どこと当たるか分からずスリリング」でもなかった。例外は3回戦くらいだが、そこもむしろ2→3回戦の間隔 の差がバラバラになって有利不利を生まないか心配というところである。連戦を避けるように配慮したとは言っても、それなら中1日と中3日とかの差はどうな んだという話だ。
 そんなことを思って、どれくらい日程的な差が生まれたかを調べ、それが今回の「下剋上大会」という結果に影響しているのかどうか考察しようかとも思ったが、すぐに面倒くさくなってやめた。2回戦からの登場かつ3回戦までに中4日の休息があったにもかかわらず、中1日かつすでに2試合戦っていた前橋育英に完敗した、優勝候補・横浜高校がいかに不甲斐なかったかが改めて明らかになっただけだった。

・ 組み合わせ偏り過ぎ?問題


 上と関連するが、なんだか抽選の結果組み合わせが偏ってしまった印象が強い。各回戦ごとに「この中では事実上の決勝戦」と呼べるカードがあったような気さえする。もちろん偏りはイメージだけで、トータルで見ればそうでもないのかもしれないが。
 とは言っても、準優勝・延岡学園の対戦校遍歴(自由が丘→弘前学院聖愛→富山第一→花巻東→前橋育英)はさすがにヤバイだ ろう。花巻以外初出場である。日大三→作新→明徳ときた日大山形と比べると、ここまでクジ運に差ができるものかと思ってしまう。もちろん、初出場=弱ということは決してないのは今大会を見るまでもなく当たり前の話だが、そうはいっても……という感じだ。 どのカードを見ても、名前だけなら1回戦あたりかと見間違いそうである。準優勝に上るくらいのチームなら、もう少し(名前だけでも)凄そうな面子と当たっ て欲しい気がする。自由・聖愛・富山のどこかに、天理とか智弁和歌山とかを入れるだけでもグッと夏準優勝校の対戦遍歴っぽくなると思うのだが (?)。
 その点前橋育英が当たったチームは、樟南・横浜・常総といかにもそれっぽい。もちろん、それらも含めてトーナメントであり、決して延岡学園の準優勝の価値が下がるものではないのだが。

・ マスコミの予想が外れまくり問題


 繰り返しになるが、今大会は空前の下剋上大会だった。マスコミが優勝候補に挙げたチームはことごとく消えた。例えば朝日新聞では、担当記者が「優勝に最も近いチーム」として挙げた浦和学院(初戦)、日大三高(初戦)、済美(3回戦敗退)、大阪桐蔭(3回戦敗退)、常葉菊川(3回戦敗退)の5校が全て敗退した翌日の朝刊に、「自省を込めて書き記す」、「記者としての眼力がないとお叱りを受ければ、素直に頭を下げるほかない」などと書いた記事を出した。あるいは、大会前にスポーツ新聞5紙(日刊、報知、サンスポ、スポニチ、中日)が出場校についてA~Cまでランク付けしていたが、5紙ともA評価を付けたのは仙台育英(2回戦敗退)、浦和学院日大三大阪桐蔭済美の5校で朝日の「優勝に最も近いチーム」とほぼ同じである。
 また、この評価はA~Cの三段階評価だが、Aを付けたチーム数は各紙で5~9と少なめである。つまりA評価を付けたチーム=そのスポーツ紙が挙げる優勝候補ということで、1紙でもA評価のついたチームを挙げるていくと以下のようになる。※( )内は各紙の評価で左から順に日刊、報知、サンスポ、スポニチ、中日

仙台育英(AAAAA
……2回戦敗退○●
浦和学院
AAAAA……1回戦敗退●
日大三高AAAAA……1回戦敗退●
大阪桐蔭
AAAAA……3回戦敗退○○●
済美
AAAAA……3回戦敗退○●

横浜(BAA
……3回戦敗退○●

瀬戸内(BBB
……1回戦敗退●
明徳義塾(BAABB)……ベスト8○○●

常総学院(BBBB
……ベスト8○○○●
常葉菊川(BBBB……3回戦敗退○●
愛甲大名電(BBBB)……1回戦敗退●
福知山成美(BBBB)……1回戦敗退●

※ 8/24追記 一見同じ結果でも、1回戦からの登場か2回戦からかでは同一視できないだろうということで、結果の末尾に勝敗を足してみました。


 まぁA1コのとこに関しては、見て分かる通り報知と中日のA評価の基準が他紙より若干甘いだけとも言えるので、オールAの5校に加えて日刊が瀬戸内を、サンスポが横浜と明徳を優勝候補に考えていたといったところか。いずれにせよ、なかなか悲惨な結果である(悲惨感を増すために既出の学校にも結果を再掲してみた)。
 こうした結果に対して、「記者見る目ないwww」みたいな言葉をネット上で目にする。
 その多くは冗談と言うか、強豪校の不甲斐なさを揶揄しているのだろう。しかしもし、本気でそう言っている人がいるとしたら「お前は何年野球を見てるんだ?」と言いたくなってしまう。
 当たり前の話だが、野球の(というかスポーツの、ですね)試合の勝敗は、やってみなければ何が起こるか分からない。プロと高校生とか、東奥義塾と深浦くらいの差でもあれば別だが。
 ここで唐突にプロ野球の話をする。
 2012年のセ・リーグは、巨人が2位に10.5ゲーム差をつけてぶっちぎった一方で、横浜はそんな巨人に41ゲーム差、5位阪神にも9.5ゲーム差をつけられた断トツの最下位だった。そんな横浜と巨人の対戦成績は4勝17敗3分だった。あるいは圧倒的な戦力不足で年間で97敗を喫した初年度楽天のパ・リーグ上位チームとの対戦成績は、対ソフトバンクが3勝17敗、対ロッテが5勝14敗1分、対西武が7勝13敗である。
 楽天―西武はまぁこのなかではマシに見えるが、他は1年間行われるリーグ戦の成績としては悲惨という他はない。相手チームに貯金10程度与えているのだから。
 しかし、例えば2012年の巨人と横浜の戦力差は対戦成績からも明らかだが、それでも24回やれば4回、つまり6回に1回は勝っているとも言えるのである。
 もし2012年の12球団でトーナメント戦を開催したとする。そして各紙が、やはり各チームの戦力を評価したら、間違いなく巨人は各紙A評価、逆に横浜はほとんどがCだろう。しかし1回戦でこの2チームが当たって、もし6回のうちの1回が起きたら巨人はそこまでだ。逆に言えば、ありえない仮定だが今大会の出場校でリーグ戦を行ったら(日程や連戦の疲労の問題はここでは深く考えない)、大阪桐蔭や浦和学院は間違いなく相当上位に行くだろう。
 つまり何が良いたいかと言うと、1発勝負のトーナメントはそういうものだという話だ。戦力を評価すると言うのは結局、リーグ戦のようにたくさんの試合をこなした際にどれくらいの位置に収束するかというようなものである。6回のうちの1回でも、10回のうち1回でも起きてしまえばそこまでのトーナメントなのだから、朝日新聞の優勝候補や各紙のA評価はおおむね妥当であって(敢えて言うなら済美や横浜のAは疑問だが)、そこまで恥じることはないと思うし、馬鹿にされるいわれもないと思う。
 なんだか随分長くなってしまった。多くの野球好きの人からすれば、何当たり前のことに対して馬鹿みたいに語ってるの、というところだろう。でもなんというか、一言(では全く済んでいないのだが)言ってしまいたかったのだ。
 もちろん、だからと言って記者に対する批判も無いわけではないのだが……長過ぎてしまったので次回書くことにする。

 あと余談になるが、この5紙評価で2chにスレ建てする人は、5紙による総合評価を並べたもの、とちゃんと分かるようにした方が良いと思う。そうしないと、勘違いして「大阪桐蔭がオールAとか無いだろw投手クズだぞ」とか何とかアホなことを言う輩が湧くので。
 最後に、この記事を書くにあたっては、こちらのサイト様を参照させていただきました。ありがとうございました。


 高校野球が終わって、訪問者数も少し減ってしまいました。これからも例え記事を書いても減り続けると思います。一日に150以上アクセスがあったと喜んだりもしていましたが、よく考えたらアクセス数=読んだ数では無いのですよね。例えばその日の試合のあったチームの名前で検索してここが引っ掛かったものの、読まずに閉じてしまった人だって相当数いるはず。とはいえもしもこのブログを(色んな意味で)面白いと思ってくれた方がいるなら、もう少しお付き合い頂けると幸いなのです(前も言ったなこれ……)。


2013夏甲子園 全試合結果予想戦績……28勝20敗

・ 2013夏甲子園記事まとめ

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2013夏甲子園 14日目予想結果&感想&大会まとめ

・ 14日目

前橋育英4-3延岡学園……当たり

 スコアは外した? こまけぇことは良いんだよ!
 前橋育英高校の選手の皆さま、おめでとうございます。高橋君は本当に素晴らしいピッチャーでしたし、チームの守りも素晴らしかった。
 それにしても、父監督母寮母の息子キャプテンで臨み、最後はそのキャプテンの決勝打で優勝とは、さすがに出来過ぎです。私は以前聖愛高校で勝手に漫画的展開を妄想していましたが、現実は小説よりも奇なりというか、自分の気付かないところでリアルにそんな漫画的展開が進行中であったとは……。前橋のストーリーを「親子鷹」で構成しようとしたものの、高橋という凄いピッチャーの登場で慌ててそっち中心に切り替え、「親子鷹のエピはいらなかったなー」なんて笑いながら話していたであろう「熱闘甲子園」のスタッフも、内心「初戦で一応親子鷹の話触れといて良かった……」と胸を撫で下ろしていることでしょう。また常総学院のセカンドも、「俺ら優勝校に9回2アウトまで勝ってたんだぜ。でもそこで俺がエラーしちゃって!」と笑い話にして、これからも野球を頑張ってほしいものです。

 さて、今大会の総括です。 

 ベスト8が決まったあたりでは、「今年の夏はそれが優勝候補にも打撃のチームが多く、ただでさえ打高になる夏甲子園の傾向をますます顕著にすると思いきや、意外にも守備力主体のチームが勝ち残っていく大会」というようなまとめをぼんやりと考えていました。
 が、それは正確ではありませんでした。今大会は、下馬評でで優勝候補とされていたチームが次々と消えていく「下剋上」大会でした。もともと優勝候補に打撃主体のチームが多い(日大三、横浜、大阪桐蔭、仙台育英……)せいで、守備力主体の大会に見えただけでした。もちろん、番狂わせが多い大会というだけなら決して(最近が順当過ぎただけで)そこまで珍しいものではないのかもしれませんが、今年は常軌を逸していたと言うか、とにかく徹底的に下剋上な大会でした。

 そのことはベスト4の面子の異常さに現れています。今年のベスト4をもしサッカーW杯に例えるなら、ウクライナ、カメルーン、サウジアラビア、韓国といったチームが残ったようなものでしょう(サッカーはあまり詳しくないので適当です)。シェフチェンコはたしかに良かったけど、やっぱりロナウドやトッティやベッカムやバティストゥータをもっと上の方で見たかったという感じです(古っ)。


 その他もろもろの問題についても書こうと思うのですが、ちょっと長くなりそうなので分割します。ということで総括はいったんこの辺で。


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