まぁさすがに、春までこのブログを眠らせておくのもね。あんまり留守にしてるとほこりとか凄くなるしね。継続は力なりと言うし。
ということで、テキトーに観てしまった番組の感想を書く企画(?)第1弾。今回は「タカアンドトシ&茂木健一郎のもしものドッキリで脳みそをダマしちゃうぞ!!SP」です。実家にいたのですが、我が家ではシルシルミシルサンデーを毎週見ているようで、そのまま流れで興味を惹かれて見てしまいました。
これはレギュラーでなく特番なんですかね。正式な番組名称を調べようと思っても、最初なかなか公式HPが見つからなくて困った。
内容は、脳科学者・茂木健一郎の監修に基づいたドッキリということなんですが、何のことはない普通のドッキリ番組でした。別に茂木さんいなくても成立しそう。一応終わってから、「このとき脳にはこんなことが」、なんて解説は入るんだけれども、別に脳波測定?とかしてるわけでもないので、まーそういうもんなのかねーくらいで。まぁ面白かったけどね。
以下、企画順に簡単にコメント。
・ もしもオナラをしたらツッコミ芸人はツッコムのか?
タイトルの通り。大物女優と芸人との打ち合わせ中に、機械でオナラ音を流して大物女優がオナラをしたように見せかけて、芸人の反応を見るというもの。オナラ+大物女優というと……いえそれはここではやめておきましょう。
結果は5人挑戦?して、最後の5人目の千鳥の人(申し訳ないが、このコンビは良く知らないのだ)が小さく「大丈夫ですか?」と訊いたのが唯一つっこんだと言えるパターン。
オナラに対する芸人の反応は面白かった(チラっと見るも何もなかったよう装ったり、必死に笑いをこらえたり)とはいえ、絵の変化も無く延々とリアルなトーンで打ち合わせ→オナラが続くだけなので、5人も続くとさすがに冗長。1人につきオナラは3回あるしね。
どうでもいいけど、3回のオナラ音のうち、1発目のはあまりオナラっぽくなかった気がする。まぁあまり人のオナラって聞かないから、世の中にどんなオナラがあるのか知らないけども。
茂木先生曰く、リスクをとってつっこむか、あるいはつっこまないかの脳のせめぎ合いで、ここでリスクを負ってでも挑戦できる脳の持ち主は起業して成功する者に多い、とのことですが、この場合カメラが回っていると思っていない以上、無理に挑戦する道理は全くないような。茂木さんの言うような脳の持ち主はたしかに当たれば成功するんだろうけど、きっと外れて夢破れて行った人もそれ以上にいるんじゃないかなーと思ったり。
とりあえずは終了後にスタジオで小藪千豊の言った、「あれをつっこむのは芸人としては正しくても人としては間違っている」という言葉に全てが集約されている。本当に、ごもっともです。
というかオナラでひっぱりすぎた。もっとサクサク感想書いてくつもりだったのに……。
・ どんな状況でも“ももち”はキャラを守れるのか?
「ももち」こと嗣永桃子が、雑誌の取材と称して難しい質問をぶつけたり、「失礼」と激怒されても自分のキャラを貫けるかという企画。
テレビジョンの記者が、消費増税とか戦争をなくすには?といったちょっと難しい質問をぶつけても、真面目に解答しつつサラっと「ももち」的な言葉を交えてくるあたり、相当頭の回転の速い人なんだな、とちょっと見直しました。
激怒される方の仕掛け人はロバートの秋山で、ももちは普段の挨拶で使っているという「ももちボード?」を用いて挨拶したところ、失礼だとキレられマネージャーと共に謝罪する事態に。そのあと、タカandトシの楽屋でも同じくボードを使って挨拶できるか、というのが企画の焦点だったのですが、そこは迷った末にキャラを貫いて見せました。「使うなって言っただろ!」と激怒しながら壁をぶち破って秋山が出てくるシーンはこの番組中一番良かったのではないかな。もっと豪快に出てきてくれれば(頭が引っ掛かってた?)なお良かったけど。
・ もしもウソの催眠術をかけられた時、人はどうするのか?
本当は世田谷でカレー屋を営んでいるインド人のおじさんを、何年もかけてオファーしてわざわざインドから来てもらった有名催眠術師として紹介し、嘘の催眠術をかけたらどう反応するかという企画。
あなたは足に力が入らなくなり椅子から立てなくなる、と言われてもウソ催眠なので当然そんなことはなく。そのときの芸能人の反応は、番組のことを考えてわざとかかったふりをしたり、正直にかかっていないと立ち上がったりと様々。
なかでもトップバッターのJOYが良かった。ニセ催眠術師と会って早々、「自分はディカプリオにインタビューをしたことがあるが、それくらいのオーラを感じる」とコメント。どんなカレー屋だ。
そして番組のためを思い催眠術にかかったフリをし続け、「あつあつのおでんが冷たく感じます」と言われたらちゃんとそういう風に振る舞っていくJOY。一瞬熱さに顔をしかめても、即座に「頭がキーンとする」とコメントしたのはお見事。その番組思いな姿勢に好感を抱きました。
一方で、最後に登場した長州力。彼もただのカレー屋に対し「雰囲気がある」「なんか暑くなってきた」とバッチリ騙され、最初の偽催眠術では自分がかかっていないことに対して「大丈夫?」と番組を心配する姿勢を見せたのですが……。2回目の失敗(そもそも成功するはず無いのだが)あたりから気付き始める長州。ドッキリが大嫌いということで不穏な空気に。それでも3回目の偽催眠を敢行し、当然失敗と分かった瞬間に立ちあがり「よし、帰ろう!」と言って出て行ってしまう。
そのままスタジオに返され、番組が終わってから司会のタカトシが長州に謝罪に行くことに……。
あと、北原里英を見て思ったけど、最近流行りなのかわかりませんがプルプル感の強過ぎる口紅はやっぱりあまり良くないような(あ、口紅って今言わないのか?) いや、北原どうこうじゃなくて総論としてね。下手すると、油ものを食べてテカテカになっているように見えちゃうよ。
ついでに北原に関して言えば、「あなたは目を開けたら総選挙で1位になっています」とかかったフリをするにもどう振る舞っていいのか分かりづらい偽催眠をかけられ、アナウンサーに「今1位になりましたよ」と問われ一瞬困惑の色を見せるもすぐに涙を流して見せたのは、さすがに芸能人だなと思いました。AKBはよくわからないけれど、この方はグループのなかではトップ組ではないけど下位でもない中堅組だと思うのですが、それでもこれくらいできるというあたり、巷で言われているよりもずっとAKBはちゃんと芸能人なんだなと感じました。何様だよって話ですが。
・ もしも欲しいものを目の前にしたら人はどうするのか?
公式サイトのタイトルをそのまま引用しましたが、これじゃ何のことやらわかりませんね……。
アイドル3人に、ハライチの番組のレギュラーの座をかけたクイズ&水泳対決という偽番組企画に参加してもらうものの、その前に別の仕事が決まりそうという話をマネージャーから聞かされる。その仕事は、ハライチの偽番組と並行できないもので、また3人にとってはハライチの番組のレギュラーよりも魅力的なもの。対決にはわざと負けるようマネージャーに言われ、アイドル3人はどうするのかという企画です。
別番組の企画を下敷きにしたものということで、今回のなかでは一番完成度の高い企画だったと思います。
例えばクイズ対決は間違いようのない問題ばかり(安倍内閣の経済政策は○○ノミクス、の○を埋めるなど)で、負けるためとはいえわざと間違えたらそれはそれで不自然。そこで、これは他も間違わないだろうと正解しておくのかどうか、などお互いに相手もわざと負けようとしているとは思っていないなかでの、いかに自然に負けるかというせめぎあいが実に面白かったです。
さらに水泳対決では、わざと負けようとしているところで言ったんディレクターに止められ、真面目にやってと言われてしまう。そんななか、2度目は真面目に泳ぎ対決に勝利してしまう小島瑠璃子。もともとわざと負けようとすることに抵抗を覚えながらやっていただけに、ハライチやスタッフに失礼だからまずは目前の番組をちゃんと成立させることを優先させようという決断だったということで、最後に大きく株を上げました。一方で、自分のあこがれの芸能人との番組に出ることばかり考えて、迷いなくわざと負けようとしていた菊池亜美。そのコントラストがいっそうこの企画を良くしていたと思います。
どうでも良いけど、スタジオでの茂木先生の「コンファビュレーション」の説明の際に出ていたテロップ、想像性は創造性の間違いでは?と思ったのだけどどうなんだろうか。
・ 人は目の前の変化にどこまで気づくのか?
案外人は目の前の変化に気づけない、ということで、打ち合わせ中に美川憲一が服を変えたのに気付けるか、という企画。
美川憲一が席を立って戻ってくるごとに、デザインはほとんど変わらない服装の色が、ピンク(だったかな?)→紫→水色と変わっていく。最初の変化はあまり目立たず、2度目の変化は大きな差になっています。このあたり、文字で伝えてもどうしようもないところなんですが。
仕掛けられたのは武井壮と平成ノブシコブシ吉村。2人とも最初の変化には気づけず、2度目で気付いていました。一応、その後にさらに大きな変化(美川のモノマネ芸人に変わる/ステージ衣装のような派手なものに変わる)というオチもつけてはいるのですが、最後に持ってくるにはちょっと地味な企画だった気が……。序盤に持ってくる分には、ジャブ的で良かったと思うのですが。これとオナラは設定も似てるしどっちかだけで良かったかもね。
・ 長州に謝罪
そして番組の最後に、企画で怒らせてしまった長州力にタカトシが謝罪。
正直、これもドッキリで、実は怒ってなんかないというオチだと思っていたのですが。
だって司会とはいえ、企画には直接関わっていない2人が謝るのはどう考えてもおかしいし、その様子を撮影しようというのも本気で謝罪の意があるとは思えないし。さらに企画の時も、明らかに不機嫌な長州に、3回目も同じ催眠術をかけようとするのは本当なら不自然に見えるし(まぁ2回目でドッキリを疑っているのが明らかだったところに、「実はドッキリでした」なんて切り出せなくなったのかもしれませんが)。
長州は体調不良で会えず、タカトシが書いた手紙を持ってスタッフが謝りに行ったところ、別に怒っていないので大丈夫というような内容の色紙が送られてきた、という終わり方でした。 長州激怒もドッキリというオチだったら、だいぶ完成度の高い番組になったと思うのですが……。
なんというか、私はプロレスはとんと疎いのでこんなことを書くのもどうかな、というところなんですが以下私見。
プロレスってショーかスポーツかって常に言われ続けてきたと思うのですが、そのどちらにしてもレスラーがアスリートであることには変わりがないと思うんですよ。にもかかわらず、他の種目のアスリートほどに、レスラーへの敬意が払われていない(あるいは敬意を忘れがちになる)気がするんです。
プロレスは競技の性質上、他の競技に比べて個性的かつバラエティと親和性の高いキャラの持ち主が競技者に多く、それがテレビに重宝されてきました(猪木に始まり藤波辰巳、天龍源一郎、高田延彦、武藤敬司……等々)。しかし個性的なキャラを面白がられての出演というのは、芸人に近いような扱われ方とも言えます。他の競技のアスリートも、バラエティに出演していわゆる「イジり」をされることももちろんありますが、やっぱりレスラーの扱いというのは他のアスリートとは一線を画しているところがあるのではないでしょうか。
しかし、繰り返しになりますがレスラーもアスリートな訳です。ましてや長州力なんてその世界の超一流な訳で。野球で言うなら藤波長州はONみたいなもののはず。
別に今更レスラーのバラエティでの扱いを変えろと言うつもりはないのです。そんなことを言えるほど私はプロレスにこだわりがあるわけでもないし、レスラーだってある程度はそれを受け容れてテレビ出演しているのだと思いますから。
ただ、ちょっとでも良いのでテレビ界の人間は、レスラーも立派なアスリートであることや、それを個性的なキャラに乗っかって便利使いしている側面というのを意識しても良いのでは、と。
そんなことを考えてしまいましたねー。
・ オマケ そのまま見てしまった「日曜芸人」の感想
存在はずっと知っていましたが初めて見ました。
海外旅行先(都市)のベスト30を当てるという企画。アジアの多さに驚き。渡航費もあまりかからないことや物価の安さから、アジアへの旅行というのが増えているというのは知っていましたが、ほとんど2/3はアジアだったんじゃない? ヨーロッパの少なさに驚き。入ってたの、ロンドン、バルセロナ、ウィーン、パリくらいだったような イタリア・ドイツからゼロとは……(そのへんを抑えてウィーンが入っていたのもちょっとびっくり)。
韓国や上海などはともかく、一昔前ならインドネシアやマレーシア、タイなんて、もちろん「物価も安いし結構良いよ」みたいな穴場的な人気はあっても決してメジャーでは無かったと思うんです。
いまや海外旅行=欧米って感じじゃないんですねー。時代は変わるんだなー。
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ということで、テキトーに観てしまった番組の感想を書く企画(?)第1弾。今回は「タカアンドトシ&茂木健一郎のもしものドッキリで脳みそをダマしちゃうぞ!!SP」です。実家にいたのですが、我が家ではシルシルミシルサンデーを毎週見ているようで、そのまま流れで興味を惹かれて見てしまいました。
これはレギュラーでなく特番なんですかね。正式な番組名称を調べようと思っても、最初なかなか公式HPが見つからなくて困った。
内容は、脳科学者・茂木健一郎の監修に基づいたドッキリということなんですが、何のことはない普通のドッキリ番組でした。別に茂木さんいなくても成立しそう。一応終わってから、「このとき脳にはこんなことが」、なんて解説は入るんだけれども、別に脳波測定?とかしてるわけでもないので、まーそういうもんなのかねーくらいで。まぁ面白かったけどね。
以下、企画順に簡単にコメント。
・ もしもオナラをしたらツッコミ芸人はツッコムのか?
タイトルの通り。大物女優と芸人との打ち合わせ中に、機械でオナラ音を流して大物女優がオナラをしたように見せかけて、芸人の反応を見るというもの。オナラ+大物女優というと……いえそれはここではやめておきましょう。
結果は5人挑戦?して、最後の5人目の千鳥の人(申し訳ないが、このコンビは良く知らないのだ)が小さく「大丈夫ですか?」と訊いたのが唯一つっこんだと言えるパターン。
オナラに対する芸人の反応は面白かった(チラっと見るも何もなかったよう装ったり、必死に笑いをこらえたり)とはいえ、絵の変化も無く延々とリアルなトーンで打ち合わせ→オナラが続くだけなので、5人も続くとさすがに冗長。1人につきオナラは3回あるしね。
どうでもいいけど、3回のオナラ音のうち、1発目のはあまりオナラっぽくなかった気がする。まぁあまり人のオナラって聞かないから、世の中にどんなオナラがあるのか知らないけども。
茂木先生曰く、リスクをとってつっこむか、あるいはつっこまないかの脳のせめぎ合いで、ここでリスクを負ってでも挑戦できる脳の持ち主は起業して成功する者に多い、とのことですが、この場合カメラが回っていると思っていない以上、無理に挑戦する道理は全くないような。茂木さんの言うような脳の持ち主はたしかに当たれば成功するんだろうけど、きっと外れて夢破れて行った人もそれ以上にいるんじゃないかなーと思ったり。
とりあえずは終了後にスタジオで小藪千豊の言った、「あれをつっこむのは芸人としては正しくても人としては間違っている」という言葉に全てが集約されている。本当に、ごもっともです。
というかオナラでひっぱりすぎた。もっとサクサク感想書いてくつもりだったのに……。
・ どんな状況でも“ももち”はキャラを守れるのか?
「ももち」こと嗣永桃子が、雑誌の取材と称して難しい質問をぶつけたり、「失礼」と激怒されても自分のキャラを貫けるかという企画。
テレビジョンの記者が、消費増税とか戦争をなくすには?といったちょっと難しい質問をぶつけても、真面目に解答しつつサラっと「ももち」的な言葉を交えてくるあたり、相当頭の回転の速い人なんだな、とちょっと見直しました。
激怒される方の仕掛け人はロバートの秋山で、ももちは普段の挨拶で使っているという「ももちボード?」を用いて挨拶したところ、失礼だとキレられマネージャーと共に謝罪する事態に。そのあと、タカandトシの楽屋でも同じくボードを使って挨拶できるか、というのが企画の焦点だったのですが、そこは迷った末にキャラを貫いて見せました。「使うなって言っただろ!」と激怒しながら壁をぶち破って秋山が出てくるシーンはこの番組中一番良かったのではないかな。もっと豪快に出てきてくれれば(頭が引っ掛かってた?)なお良かったけど。
・ もしもウソの催眠術をかけられた時、人はどうするのか?
本当は世田谷でカレー屋を営んでいるインド人のおじさんを、何年もかけてオファーしてわざわざインドから来てもらった有名催眠術師として紹介し、嘘の催眠術をかけたらどう反応するかという企画。
あなたは足に力が入らなくなり椅子から立てなくなる、と言われてもウソ催眠なので当然そんなことはなく。そのときの芸能人の反応は、番組のことを考えてわざとかかったふりをしたり、正直にかかっていないと立ち上がったりと様々。
なかでもトップバッターのJOYが良かった。ニセ催眠術師と会って早々、「自分はディカプリオにインタビューをしたことがあるが、それくらいのオーラを感じる」とコメント。どんなカレー屋だ。
そして番組のためを思い催眠術にかかったフリをし続け、「あつあつのおでんが冷たく感じます」と言われたらちゃんとそういう風に振る舞っていくJOY。一瞬熱さに顔をしかめても、即座に「頭がキーンとする」とコメントしたのはお見事。その番組思いな姿勢に好感を抱きました。
一方で、最後に登場した長州力。彼もただのカレー屋に対し「雰囲気がある」「なんか暑くなってきた」とバッチリ騙され、最初の偽催眠術では自分がかかっていないことに対して「大丈夫?」と番組を心配する姿勢を見せたのですが……。2回目の失敗(そもそも成功するはず無いのだが)あたりから気付き始める長州。ドッキリが大嫌いということで不穏な空気に。それでも3回目の偽催眠を敢行し、当然失敗と分かった瞬間に立ちあがり「よし、帰ろう!」と言って出て行ってしまう。
そのままスタジオに返され、番組が終わってから司会のタカトシが長州に謝罪に行くことに……。
あと、北原里英を見て思ったけど、最近流行りなのかわかりませんがプルプル感の強過ぎる口紅はやっぱりあまり良くないような(あ、口紅って今言わないのか?) いや、北原どうこうじゃなくて総論としてね。下手すると、油ものを食べてテカテカになっているように見えちゃうよ。
ついでに北原に関して言えば、「あなたは目を開けたら総選挙で1位になっています」とかかったフリをするにもどう振る舞っていいのか分かりづらい偽催眠をかけられ、アナウンサーに「今1位になりましたよ」と問われ一瞬困惑の色を見せるもすぐに涙を流して見せたのは、さすがに芸能人だなと思いました。AKBはよくわからないけれど、この方はグループのなかではトップ組ではないけど下位でもない中堅組だと思うのですが、それでもこれくらいできるというあたり、巷で言われているよりもずっとAKBはちゃんと芸能人なんだなと感じました。何様だよって話ですが。
・ もしも欲しいものを目の前にしたら人はどうするのか?
公式サイトのタイトルをそのまま引用しましたが、これじゃ何のことやらわかりませんね……。
アイドル3人に、ハライチの番組のレギュラーの座をかけたクイズ&水泳対決という偽番組企画に参加してもらうものの、その前に別の仕事が決まりそうという話をマネージャーから聞かされる。その仕事は、ハライチの偽番組と並行できないもので、また3人にとってはハライチの番組のレギュラーよりも魅力的なもの。対決にはわざと負けるようマネージャーに言われ、アイドル3人はどうするのかという企画です。
別番組の企画を下敷きにしたものということで、今回のなかでは一番完成度の高い企画だったと思います。
例えばクイズ対決は間違いようのない問題ばかり(安倍内閣の経済政策は○○ノミクス、の○を埋めるなど)で、負けるためとはいえわざと間違えたらそれはそれで不自然。そこで、これは他も間違わないだろうと正解しておくのかどうか、などお互いに相手もわざと負けようとしているとは思っていないなかでの、いかに自然に負けるかというせめぎあいが実に面白かったです。
さらに水泳対決では、わざと負けようとしているところで言ったんディレクターに止められ、真面目にやってと言われてしまう。そんななか、2度目は真面目に泳ぎ対決に勝利してしまう小島瑠璃子。もともとわざと負けようとすることに抵抗を覚えながらやっていただけに、ハライチやスタッフに失礼だからまずは目前の番組をちゃんと成立させることを優先させようという決断だったということで、最後に大きく株を上げました。一方で、自分のあこがれの芸能人との番組に出ることばかり考えて、迷いなくわざと負けようとしていた菊池亜美。そのコントラストがいっそうこの企画を良くしていたと思います。
どうでも良いけど、スタジオでの茂木先生の「コンファビュレーション」の説明の際に出ていたテロップ、想像性は創造性の間違いでは?と思ったのだけどどうなんだろうか。
・ 人は目の前の変化にどこまで気づくのか?
案外人は目の前の変化に気づけない、ということで、打ち合わせ中に美川憲一が服を変えたのに気付けるか、という企画。
美川憲一が席を立って戻ってくるごとに、デザインはほとんど変わらない服装の色が、ピンク(だったかな?)→紫→水色と変わっていく。最初の変化はあまり目立たず、2度目の変化は大きな差になっています。このあたり、文字で伝えてもどうしようもないところなんですが。
仕掛けられたのは武井壮と平成ノブシコブシ吉村。2人とも最初の変化には気づけず、2度目で気付いていました。一応、その後にさらに大きな変化(美川のモノマネ芸人に変わる/ステージ衣装のような派手なものに変わる)というオチもつけてはいるのですが、最後に持ってくるにはちょっと地味な企画だった気が……。序盤に持ってくる分には、ジャブ的で良かったと思うのですが。これとオナラは設定も似てるしどっちかだけで良かったかもね。
・ 長州に謝罪
そして番組の最後に、企画で怒らせてしまった長州力にタカトシが謝罪。
正直、これもドッキリで、実は怒ってなんかないというオチだと思っていたのですが。
だって司会とはいえ、企画には直接関わっていない2人が謝るのはどう考えてもおかしいし、その様子を撮影しようというのも本気で謝罪の意があるとは思えないし。さらに企画の時も、明らかに不機嫌な長州に、3回目も同じ催眠術をかけようとするのは本当なら不自然に見えるし(まぁ2回目でドッキリを疑っているのが明らかだったところに、「実はドッキリでした」なんて切り出せなくなったのかもしれませんが)。
長州は体調不良で会えず、タカトシが書いた手紙を持ってスタッフが謝りに行ったところ、別に怒っていないので大丈夫というような内容の色紙が送られてきた、という終わり方でした。 長州激怒もドッキリというオチだったら、だいぶ完成度の高い番組になったと思うのですが……。
なんというか、私はプロレスはとんと疎いのでこんなことを書くのもどうかな、というところなんですが以下私見。
プロレスってショーかスポーツかって常に言われ続けてきたと思うのですが、そのどちらにしてもレスラーがアスリートであることには変わりがないと思うんですよ。にもかかわらず、他の種目のアスリートほどに、レスラーへの敬意が払われていない(あるいは敬意を忘れがちになる)気がするんです。
プロレスは競技の性質上、他の競技に比べて個性的かつバラエティと親和性の高いキャラの持ち主が競技者に多く、それがテレビに重宝されてきました(猪木に始まり藤波辰巳、天龍源一郎、高田延彦、武藤敬司……等々)。しかし個性的なキャラを面白がられての出演というのは、芸人に近いような扱われ方とも言えます。他の競技のアスリートも、バラエティに出演していわゆる「イジり」をされることももちろんありますが、やっぱりレスラーの扱いというのは他のアスリートとは一線を画しているところがあるのではないでしょうか。
しかし、繰り返しになりますがレスラーもアスリートな訳です。ましてや長州力なんてその世界の超一流な訳で。野球で言うなら藤波長州はONみたいなもののはず。
別に今更レスラーのバラエティでの扱いを変えろと言うつもりはないのです。そんなことを言えるほど私はプロレスにこだわりがあるわけでもないし、レスラーだってある程度はそれを受け容れてテレビ出演しているのだと思いますから。
ただ、ちょっとでも良いのでテレビ界の人間は、レスラーも立派なアスリートであることや、それを個性的なキャラに乗っかって便利使いしている側面というのを意識しても良いのでは、と。
そんなことを考えてしまいましたねー。
・ オマケ そのまま見てしまった「日曜芸人」の感想
存在はずっと知っていましたが初めて見ました。
海外旅行先(都市)のベスト30を当てるという企画。アジアの多さに驚き。渡航費もあまりかからないことや物価の安さから、アジアへの旅行というのが増えているというのは知っていましたが、ほとんど2/3はアジアだったんじゃない? ヨーロッパの少なさに驚き。入ってたの、ロンドン、バルセロナ、ウィーン、パリくらいだったような イタリア・ドイツからゼロとは……(そのへんを抑えてウィーンが入っていたのもちょっとびっくり)。
韓国や上海などはともかく、一昔前ならインドネシアやマレーシア、タイなんて、もちろん「物価も安いし結構良いよ」みたいな穴場的な人気はあっても決してメジャーでは無かったと思うんです。
いまや海外旅行=欧米って感じじゃないんですねー。時代は変わるんだなー。
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