なんでもいいからとりあえず更新しとこう、ということで……。途中まで書いて埋もれていた下書きメモを発掘し、最後まで完成させて投稿します。
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もう随分前の話になってしまいましたがが、信州大学の学長が「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」と入学式で語ったというのが話題になりました。
「スマホやめるか、大学やめるか」 信州大入学式で学長(朝日新聞)
信州大学・山沢清人学長の入学式あいさつ全文(朝日新聞)
この話題については下記の記事を読めば、おおむね何が問題なのかも含めて概観がつかめるのではないでしょうか。
報道メディアによる炎上燃料投下が目立つ時代になりました(山本一郎)
朝日新聞が”「スマホやめるか、大学やめるか」と信州大入学式で学長が迫った”と報じた件について(不破雷蔵)
つまるところ、信州大学学長のあいさつの内容は、「スマホばっかやってないで勉強しなさい」というきわめてフツーな、どこの家庭でも日常的に親が子供に言ってそうな訓戒だったのに、朝日新聞のちょっと刺激的な描き方よって必要以上に注目を浴びてしまった、という話です。
なお上の1つ目の記事を書いた山本一郎氏は、外部向けの記事と言うことでかだいぶ朝日新聞に対し気を遣ったマイルドな書き方をしています。自身の個人ブログでは、
「中に溜める」ときと、「外に発散する」ときと(やまもといちろうBlog)
というエントリにおいて、「『スマホやめますか』とか糞みたいな炎上芸に仕上げた朝日新聞は潰れろと感じるし」とぶった切っております(笑)
また、このエントリで紹介されている記事、
「スマホ依存」に対する誤解(SOUL for SALE)
も興味深い内容です。学長のスピーチにおおむねの賛意を寄せつつも、「スマホ依存症」は個人の努力でどうにかできる問題ではないと、学長の「スマホ依存症」への認識の浅さを指摘しています。
でも多分、この学長さんはそんなに深い意味を込めて「依存症」という言葉を使っているわけじゃないと思うんですよね。社会学的、医学的な用語としての「依存症」ではなく、もっと気軽な使い方。家に帰ってくるなりベッドに転がってずっとスマホでTwitterやLineばっかやってるような、おじさんから見て「スマホばっか弄っている若者」をイメージして「スマホ依存症」という言葉を使っているんでしょう。まぁそれが「理解の浅さ」だと言われればそうなんですけど。
一方でYahoo個人記事にはこんなものも、
スマホをやめずに、大学を楽しむ方法を考えよう~信州大学長スマホ否定論から(石渡嶺司)
この記事が素晴らしいのは、本文の中盤まで、大学入試や就職活動の現場でスマホが有効に活用されている事例について延々と書き続け、「それでも、信州大は『スマホは絶対ダメ』と否定するのでしょうか?」と批判しておきながら、最終段落において、
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もう随分前の話になってしまいましたがが、信州大学の学長が「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」と入学式で語ったというのが話題になりました。
「スマホやめるか、大学やめるか」 信州大入学式で学長(朝日新聞)
信州大学・山沢清人学長の入学式あいさつ全文(朝日新聞)
この話題については下記の記事を読めば、おおむね何が問題なのかも含めて概観がつかめるのではないでしょうか。
報道メディアによる炎上燃料投下が目立つ時代になりました(山本一郎)
朝日新聞が”「スマホやめるか、大学やめるか」と信州大入学式で学長が迫った”と報じた件について(不破雷蔵)
つまるところ、信州大学学長のあいさつの内容は、「スマホばっかやってないで勉強しなさい」というきわめてフツーな、どこの家庭でも日常的に親が子供に言ってそうな訓戒だったのに、朝日新聞のちょっと刺激的な描き方よって必要以上に注目を浴びてしまった、という話です。
なお上の1つ目の記事を書いた山本一郎氏は、外部向けの記事と言うことでかだいぶ朝日新聞に対し気を遣ったマイルドな書き方をしています。自身の個人ブログでは、
「中に溜める」ときと、「外に発散する」ときと(やまもといちろうBlog)
というエントリにおいて、「『スマホやめますか』とか糞みたいな炎上芸に仕上げた朝日新聞は潰れろと感じるし」とぶった切っております(笑)
また、このエントリで紹介されている記事、
「スマホ依存」に対する誤解(SOUL for SALE)
も興味深い内容です。学長のスピーチにおおむねの賛意を寄せつつも、「スマホ依存症」は個人の努力でどうにかできる問題ではないと、学長の「スマホ依存症」への認識の浅さを指摘しています。
でも多分、この学長さんはそんなに深い意味を込めて「依存症」という言葉を使っているわけじゃないと思うんですよね。社会学的、医学的な用語としての「依存症」ではなく、もっと気軽な使い方。家に帰ってくるなりベッドに転がってずっとスマホでTwitterやLineばっかやってるような、おじさんから見て「スマホばっか弄っている若者」をイメージして「スマホ依存症」という言葉を使っているんでしょう。まぁそれが「理解の浅さ」だと言われればそうなんですけど。
一方でYahoo個人記事にはこんなものも、
スマホをやめずに、大学を楽しむ方法を考えよう~信州大学長スマホ否定論から(石渡嶺司)
この記事が素晴らしいのは、本文の中盤まで、大学入試や就職活動の現場でスマホが有効に活用されている事例について延々と書き続け、「それでも、信州大は『スマホは絶対ダメ』と否定するのでしょうか?」と批判しておきながら、最終段落において、
一方、私は学長の指摘も一理ある、と考えます。と書いているところです。スマホばかり使っていないで考える力を身に付けよう、というのが学長の強調したい点だと把握していながら、そしてどの記事よりも学長が言いたかったと思われることをすっきりとまとめておきながら、「それでも信州大はスマホを否定するのでしょうか?」とも書いたのは何故なんでしょう。無性にムズムズする記事です。
(中略)
(自分で考える力を)身に付けるためには、時代遅れであっても、新聞・本・雑誌をちゃんと読むことが必要です。
信州大学長も、この点を強調したかったのだろうと考えます。
スマホにのみ依存して、本を読まない、友達と話さない、考える習慣を付けない、こうした学生生活はお勧めできません。
その点では、私は学長のコメントに賛成です。
※( )内および太字は当ブログ
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