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 プレミア12は、見たり見なかったりだった。試合を頭から最後まで見たのは、1試合もないかもしれない。韓国に敗れた準決勝も、3回まで見て大谷の投球に感動しつつ、まあどうせ勝つだろと思って寝落ちしてしまった。
 そんな私のプレミア12雑感。

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 準決勝で敗れ3位という結果に終わったのは、残念と言えば残念。

 ただ、メジャーリーガーがひとりも参加しなかったり、参加辞退ギリギリで急造チームを作って参戦してくるチームがあったりするあの大会で、下手に優勝して「世界一奪還!」とか叫ばれるのもなんだか恥ずかしい気持ちになるので、優勝しなくてホッっとしているという気持ちもないでもない。
 まあメジャーリーガーの参加の有無が大会の価値を左右するなら、オリンピックで金メダルを取って「世界一」を叫ぶのは恥ずかしいのか、という話にもなってくるが、その場合は「ニッポン金メダル!」と叫んでくれればということで。

 また決勝戦、韓国がアメリカに勝ったのも良かった。あの敗戦がアメリカの国際大会に意欲を高めることは微塵もないだろうけど、かといってアメリカが勝ってしまったら、ただでさえ乏しい国際大会への意欲がますます消し飛んでしまっただろう。
 そういう意味で最後の韓国の完勝は、野球の国際大会の灯火を守ってくれたと言えるのでは。
 
 日本にとっては残念な結果だったが、WBCに向けて気を引き締められたという点では価値ある大会だった。
 大嫌いな広尾晃も言っていたので癪だが、大会を通して苦戦が続いた日本と、その他の国の差は大してないのだということを示すことになった。個人的には、「イメージほどの」差はない、と付け足したいが。
 ついでに言えば、これも広尾晃と同意見なのが癪だが、今回の敗戦くらいで小久保監督の進退をうんぬんする必要も無いだろう。まあ負けると罵声が飛ぶのはこの世の常だと思うけどね。

 また正直なところ大会開幕前は、一部野球ファン以外からは注目されず、日本が爆勝して「世界一奪還!」とメディアが空騒ぎするだけで、東京ドームはガラガラ、視聴率も大爆死のどっちらけ大会になることを恐れていたのだ。
 しかし始まってみれば、客席にはファンが大挙して詰めかけ、視聴率も上々。同日同時間帯に行われたサッカー日本代表戦をも上回るなど、予想外の盛況ぶりで本当に安心した。というより、サッカー日本代表に対する世間の関心が、往時ほど感じられないのが気がかりだ。
 侍ジャパンというダサダサのネーミングだが、それなりに日本代表の常設化にブランド価値が生じ始めているということなんだろうか? だったら嬉しいのだけれど。

 野球で「ガチ」の国際試合が行われれば、それがいかに楽しいかは2か月前のU-18W杯が証明している。あれはアメリカも、大会のずっと前から選手を大量に集め、合宿を重ねて選手を振るい落としてえりすぐりの代表チームを選抜するなど、相当本気だった。それゆえに日米戦は昨年のプロの日米野球とは比較にならないほどの面白さだった。

 MLBにその気がない以上、NPBが野球の国際大会の機運を高めていくよう主導していく必要がある(野球の国際化というだけならMLBも積極的なのだが、それは自分のチームに有望選手をスカウティングするためするためだけだし……)。
 そのためには、まず日本国内で野球の国際試合への関心が高まらなければ話にならないし、また代表の常設化も始まったばかりの事業ゆえ課題を見つけ改善していく姿勢が大切だ。
 そうしたことを考えると、今回のプレミア12はポジティブに捉えられるものだったんじゃないでしょうか


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 ところで余談だが、韓国とアメリカの決勝はさすがにガラガラになるかと思いきや、あちらも結構人が入っていて驚いた。決勝と3位決定戦は通し券だったそうだが、絶対ほとんどは日本のファンで、3位決定戦だけ見て帰るものと思っていた。2万人くらいは入っていたんじゃないか? 2時間くらいインターバルがあるし帰ってしまいそうなものだが、せっかくお金払ってるんだし見ておこうということなのだろうか。
 日本に限らず野球が好き、という人が多いのだということを示しているのだとしたら、これほど嬉しいことはないのだが。


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