だいぶ前に書き溜めていたものの、なんとなくお蔵入りになっていた遊戯王バトル・シティ編の感想記事。最近見てたらやっぱり感想が書きたくなったので、どうせなら昔の奴も整理して投稿しようということで。
 今回は城之内vsリシドの前編。いや、1記事1決闘のつもりだったんですけど、長くなり過ぎたので……。


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第35話「秘められた力 神のカードの謎」

 バクラ戦とリシド戦の幕間劇、というか引き伸ばしエピソード?
 一番面白いのは、本田と御伽がバトルシップ屋上で殴り合いをした拍子に飛行船から転落し、リポビタンDのCMのような状態になるところ(笑)


第36話「城之内vsトラップデッキ」


 城之内vsマリクの決闘がスタート。単細胞な城之内とクールなリシドの、

城「正々堂々と戦う勇気もねえのか、この臆病者

リ「トラップはれっきとした戦術。それを臆病者呼ばわりされるいわれはない」
城「なら俺がてめえに、デュエルモンスターズの本当の醍醐味を教えてやるぜ」
(城之内が、リシドの伏せカードを警戒し攻撃できないでいると)
「どうした? 私にデュエルの醍醐味を教えてくれるのではないのか?」

……といった熱い煽り合いが面白いんだけど、決闘内容自体も、

城之内:ハリケーン→リシド:アヌビスの裁き
リシド:ウジャト眼の念力→城之内:モンスターBOX→リシド:アポピスの化神

といったカードの応酬が見応えがあります。
 特にリシドが「アポピスの化神」を発動するシーン。

「お前の言う通り。私のデッキは大半がトラップとマジックカードで占められている。だがモンスターカードの役割を補うトラップカードが存在しているとしたらどうなる?
「それがあれば、お前の言う弱点を克服した最強のデッキとなるであろう」
「今見せてやろう。神の聖域を汚す者に裁きを下すカードを。見よ、このターン、そのトラップカードは既に発動している」


と言って、場にアポピスを一気に3体召喚するところとか、なかなか熱い。
 このとき流れる、エジプト仕様(?)のBGMもカッコイイです。これ、今回が初出かな? 遊戯王の代表的(だと思う)BGM「うごめく影」のアレンジってことで良いんだよね。



 曲名なんて言うんだろう? 同じことを訊いているコメントに対し、外国人のアカウントが「Tail Yellow is the best」返信しているけども……。ちなみに、「うごめく影」は、同じ動画の41分台に流れます。
 遊戯王のサントラの収録曲を見るに、「遊戯王デュエルモンスターズ SOUND DUEL」(サウンドトラックとしては3枚目)のなかの、後半の収録曲のどれかだろうか。「墓守の魔物達」とかそれっぽい。今度、ツタヤかどこかで探してみようかしら。

 話が逸れました。
 上述の煽り合いの末、結局リシドの挑発に乗って攻撃してしまい、アポピス召喚を招いてしまった城之内。
 とはいえ、ウジャト眼の念力に対しては、モンスターBOXによるリカバリーができていたあたり、成長していると言えるのかな(笑) ハリケーンによる伏せカード一掃&一斉攻撃という戦術も、遊戯や孔雀舞に褒められていたし。
 まあ、それを見破るリシドの、

「お前の手にハリケーンがあることは分かっていた。お前が自分の場に伏せカードを出さないのは、ハリケーンの効力によって自らのカードも手札に戻ってしまうからだ」
人間とは愚かよ。結果が分かっていると無駄な手間を省いてしまう。
それがおのれの命取りになるとも知らずにな。城之内、その程度の戦術ではこのマリクは倒せん」


という台詞がまたカッコいいんだけど。KONTAさんの、上手いんだかぎこちないんだかよくわからない微妙な演技が、なんかイイんだよね(笑)


第37話「受け継ぎし魂(カード) サイコショッカー反撃!」

 アポピス×3の召喚を許した城之内。「スケープゴート」を使って相手の攻撃を凌ごうとするも、「マジック・ジャマー」を使われてそれも適わず。アポピスの一斉攻撃による場のモンスター2体破壊&直接攻撃で、ライフポイントは1900から一気にわずか200に。
 敗北寸前の状況に追い詰められ、海馬社長には「実験ネズミにもならぬ実験バエ」と罵られてしまいます。

 危機的状況の城之内はすっかり戦意を喪失し、サレンダーの意志を示そうとするほど。しかし、ここで孔雀舞たちの激励が。

 曰く、勝ち続けた者には責任がある、負けた者たちの夢も一緒に背負っていくのが買ったものの宿命、と。

 これ、遊戯と御伽によるDDM対決の時に、敗北寸前だった遊戯に対し、誰あろう城之内が言った台詞と似たものがあります。あの時も、やはり勝った者の責任、というようなことを言っていました。まあ、これは後に、並行して放送している朝の再放送を見て気づいたんだけど。

 でも、城之内がこれまで戦い勝ってきた者たちって、梶木漁太はともかく、他は弟に手札を覗かせていたエスパー絽場と、城之内のデッキに寄生虫を仕込んだインセクター羽蛾なんだよね。なんだこのイカサマ率(笑)
 特に、途中で改心した絽場はともかく、羽蛾がこののちも、熱い決闘を繰り広げたよきライバルの1人、みたいなノリでイメージされ続けるのがすごい面白い。羽蛾、俺に力を貸してくれ!みたいなこと言われてて。

 何はともあれ、孔雀舞の檄や静香の応援で闘志を取り戻した城之内。2枚カードを伏せ、ランドスターの剣士を守備表示で召喚します。しかしこれではアポピスの一斉攻撃は到底防ぎ切れない……。

 しかし、城之内には逆転の策が。まず「おろかな埋葬」を発動し、自分のデッキの中にあるカードを相手の墓地に送ると、立て続けに、相手の墓場にあるカードを自分のものにできる罠カード「墓荒らし」を発動。自ら相手の墓地に送ったカードを選択します。
 そのカードこそ、エスパー絽場から奪った、もとい譲り受けたカード「人造人間サイコショッカー」でした。
 サイコショッカーの効果は相手の罠カードを破壊する、というもので、罠カード扱いであるアポピス3体は全滅。さらに、サイコショッカーが場にいる限り、相手は罠を使用できないため、トラップ・デッキのリシドにとってはまさに天敵と言えるカードです。熱いぞ! 社長の評価も再び「実験ネズミ」に昇格しました(笑) 

※「墓荒らし」「サイコショッカー」ともに、その効果は実際のカードゲームよりだいぶ強化されているそうですね。

 そして城之内のターン、新たに召喚した「格闘戦士アルティメイター」、攻撃表示にしたランドスターの剣士、そしてサイコショッカーの3体による直接攻撃で、リシドのライフを4000から一気に400に。リシドの場にモンスターが一体もいないこともあり、これで完全に形勢は逆転。

 しかしリシドには、サイコショッカーを攻略する準備がありました。まずは、「光の護封剣」で城之内の攻撃を封じ、時間を稼ぎます。その間に、ある儀式を行おうとするのですが……。
 リシドは、本来なら自分が持っているはずの無い、神のカード「ラーの翼神竜」を引き当て驚愕します。マリク曰く、より自分の影武者らしく振る舞えるよう、勝手に入れておいたとのこと。リシドは命じられた通り、ラーを「王家の神殿」(最初のターンに発動したフィールド魔法)の聖櫃に安置。このマリクの采配が、のちのち響いてくるのですが、それはのちほど。

 一方動きを封じられている城之内は、その間に梶木から譲られた「伝説のフィッシャーマン」、羽蛾の「インセクトクイーン」を召喚し、ますます攻撃陣を手厚くします。あとは光の護封剣の効果が切れるのを待つだけで、城之内の勝利は揺るがないものと思われました。

 対するリシドは、「封魂の聖杯」、「セルケトの紋章」を発動。「王家の神殿」と合わせ、3枚のカードが揃えることで、神殿の守護神「聖獣セルケト」を召喚。攻撃力2500と、サイコショッカーを上回る超強力モンスターです。
 その巨大かつ禍々しい姿に衝撃を受ける城之内たちに対し、さらにリシドが、

リ「聖獣セルケトは聖櫃に封印された聖なるカードの守護神」
城「聖なるカード? それじゃあ、あの聖櫃に安置されたカードは……」
リ「そうだ! 神のカード、ラーの翼神竜!

と神のカードの存在を宣言し、この回は終了。

 なんかリシドの最後付近の台詞のせいで、セルケトの召喚条件はラーを聖櫃に安置すること、だと勘違いしていたんですが、ラーの有無は別に関係なかったんですね。リシドが、サイコショッカー対策はできているとマリクに語った直後に、ラーを引き当ててて……というシーンが続くものだから。マリクのイカサマが無ければ、リシド勝てなかったじゃん!と思ってしまった。
 むしろ、ラーを安置することで、攻撃も魔法も受け付けない、とかいう反則的な効果があったとはいえ、それが無くても、セルケトを召喚した時点でほとんど勝利は決まっていたわけで……という話はまた次回に持ち越し。


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【遊戯王DMバトル・シティ編感想記事】
遊戯王DMバトル・シティ編 #31,32:バトルシティ編いよいよ佳境に! 光る獏良の悪役ぶり
遊戯王DMバトル・シティ編#33:獏良オカルトデッキvs遊戯の名勝負
遊戯王DMバトル・シティ編#34:散り際も鮮やか。バクラ、カッコ良いぞ!


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