やっぱりWBCは大したことないって!(野球の記録で話したい)

 オフシーズンにもなり、書くこともあまり見つからない今日この頃、広尾さんがでかい釣り針を垂らして下さいました。有り難いですね。
 これに釣られてこその野球ファンよと思い勇躍してページを開いたのは良いのだけど、記事に大した主張もなく、肩透かしを食らってしまいました。

 この記事で言いたいことは、タイトルで集約されています。それ以上でも、それ以下でもない。
 大したことない大会なんだからやめろ、あるいは、マスコミも野球ファンもこんな大会で盛り上がるな、という記事ではない。
 逆に、「ちゃんとした大会」、「世界一決定戦」と呼べる大会になるために、こうするべきだ、という記事でもない。

世界に野球市場を広め、アメリカや日本だけでなく各地にレベルの高いトップリーグができるのは、私なんかがいなくなった後になるのかもしれないが、そうなってはじめて世界大会は「大したものだ」と言えるだろう。

WBCは一生懸命やっているかもしれないが、ちゃんとした大会とは言えない。すべての出場選手にとってこの大会で優勝することが究極の目標になってこそ、だと思うがいかがか。

 この結論部自体には、特に異論はありません。
 ただ、野球の国際化や、野球選手にとってWBCが目標になることと、WBCがちゃんとした大会になることが、これだと一方通行の関係にしかなっていないように読めることに、違和感を覚えます。
 前者が達成されることによってWBCが「ちゃんとした大会」になるだけじゃない。WBCが「ちゃんとした大会」になろうとする試みによって、逆に野球の国際化(野球途上国のレベルの向上も含む)や、野球人にとっての大会価値の向上に繋がるものでは。

 なので、現状がしょぼい大会だからと言って、ただしょぼい大会だ、と言うだけの記事に、私は意味を感じられません。
 だいたい、WBCが大会としてはまだまだだということも、アメリカの本気度も、今更な話でしょう。少なくともこの記事を読んで、「WBCはしょぼいのか!」と認められるような野球ファンなら、広尾晃に言われるまでもなく、とっくにそうした認識を何かで得ているかと。
 だからこそ、そうした大会が、「ちゃんとした大会」になっていくにはどうすれば良いのか、が重要なわけで。


 私は、そうした意味のない記事を書けることが、ネットの素晴らしさであり、自由さであるとも思います。
 ただそれは同時に、広尾さんが以前憤っていた、既存の大メディアに比べたネット(あるいはブログ)の軽侮にも繋がる要素でしょうから、本人がそんなことをしてちゃ世話ないぜという話です。まあ、今更ですが。

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 あと、ブログこれは今回の記事に限らず前々からずっと思っていたことなんですけれども。

アメリカのメディアは、WBCを「エキシビション」とみなした。
この国は、オリンピックの報道でさえ禄にしないのに、トランプが大統領に決るか決まらないかという時期のカブスの優勝は、大当選そっちのけで、でかでかと取り上げる(修正)。

 昨年のプレミア12は、WBCの前哨戦であり、ワールドカップでいえばコンフェデレーションズカップ(修正)のようなものだったが、顔ぶれはお寒いものだった。


 広尾さんの記事はコメント欄などで間違いを指摘されると、上記の例や、文末に「修正しました」みたいな一言を添えるだけ、といったことが多く、何をどう修正したのか分かりません。
 広尾晃ヲチスレの書きこみに、

トランプ勝利って本当についこの間の出来事じゃん 
それとカブス優勝の時系列が逆になる意味が本気でわからない

とあるので、何となく推測できますが。

 ネットの文章が、書籍や新聞などに比べて軽視されるひとつの理由が、容易に記事を削除したり、訂正したりできることでしょう。 
 そして一度訂正されると、訂正前の文章を読むことは容易ではない。新聞などと違って、その誤りの証拠は誰かが保存していないと容易に隠滅できてしまう。

 まあそれでも、修正した事実は明らかにしているだけマシかもしれませんが、(いつ)どの文章をどのように訂正したのか、きっちり明示するべきではないでしょうか。一般の素人ではなく、プロのライターなのだし。

 単なる勘違いを修正しただけだから関係ない、というようなことではなく、これは心持の問題です。ブログ言論を一メディアとして称揚する人なら、当然示すべき誠意だと思うんですけどね。自分でブログの価値を、貶める様なことをするのはどうなんでしょうかね。



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