デスパイネ、11日にもソフトバンク入り正式決定へ(日刊スポーツ)

関係者によると、ソフトバンクはすでにキューバ政府と大筋で契約合意しており、デスパイネも同席の上、契約書にサインを交わすことになりそうだ。年俸は3年総額15億円(推定)で、背番号は54となる見込み。

 だそうですよ。
 デスパイネは長距離砲の指名打者。ソフトバンクにとっては喉から手が出るほどほしい、ピンポイントな補強です。昨年リーグ優勝を逃したのも、李大浩の穴をカニザレスで埋められると踏んで補強しなかったことが大きかったわけですからね。
 本塁打数は助っ人としては若干の物足りなさがありますが、それは本拠地が広い千葉マリンゆえ。狭い福岡なら、だいぶ数字は上乗せされるでしょう。

 ……とはいえ、年俸にして5億かあ。

 NPBのオフ期間にはキューバで野球をしなければいけないという、体力面での不安は散々これまで指摘した通り。昨シーズン終了後、母国キューバリーグに出場し、さらには2月までカリビアンシリーズ?にも出場。それからキューバ代表に合流して練習試合、さらにWBC。ほとんど休みがありません。
 ただでさえ5億って、タイトルは取って当たり前くらいのクラスに出す金額だと言うのに。加えてそんなリスクのある選手に、払う金額かと言うと疑問です。
 ロッテが提示したと言われる3年12億でも高いくらいで。ロッテもソフトバンクも、キューバ政府に足元見られすぎです。

 もっともお金を払うのは私ではないので、別にいくら払おうが知ったこっちゃないわけですが(「携帯電話会社と同じ」と主力選手に出ていかれたら困るけど)。たとえ額面通りとまではいかなくても、従来通りのパフォーマンスを発揮してくれれば、これほど心強いことはありません。

 なのでやはり心配なのは、疲労からくる、故障やパフォーマンスの低下です。今年はもう仕方ないとしても、これだけ払うんだから、次のオフからは休んで良いというような契約にはならないもんですかね。

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 体力面の問題、WBCの影響と言えば、スアレスが母国・ベネズエラの代表に選出されたそうで。

 スアレスもWBC、工藤監督試練 ホークス、12球団最多6人に(西日本新聞)

福岡ソフトバンクのロベルト・スアレス投手(25)が、3月開催のWBCでベネズエラ代表に選出されたことが8日、分かった。すでに発表されている日本代表の4選手に加え、リック・バンデンハーク投手(31)もオランダ代表としての出場が確実で、合計は12球団最多の6人。工藤公康監督(53)はそれぞれの活躍を心から期待しながらも、開幕直前の大量選出に複雑な思いも明かした。

 なお、ベネズエラ代表の面子(正式なものではないですが)。

WBCベネズエラ代表のメンバーが判明?(なんJスタジアム)
投手: 
フェリックス・ヘルナンデス、マーティン・ペレス、ジョーリス・チャシーン、エドゥアルド・ロドリゲス
フランシスコ・ロドリゲス、ジーンマー・ゴメス、オマー・ベンコモ、グレゴリー・インファンテ 
ウィル・レデズマ、ホセ・アルバラード、フルース・ロンドン、ヤスメイロ・ペティット 
ホセ・アルバレス、デオリス・ゲラ、ロベルト・スアレス 

捕手: 
サルバドール・ペレス、ロビンソン・チリノス 
内野手: 
ミゲル・カブレラ、ホセ・アルトゥーベ、マーティン・プラド、フレディ・ガルビス 
アズドルバル・カブレラ、エルナン・ペレス、ヤンガービス・ソラルテ 
外野手: 
カルロス・ゴンザレス、オデュベル・ヘレーラ、エンダー・インシアーテ 
指名打者: 
ビクター・マルティネス 

 こうして見ると、野手ではミゲル・カブレラ、ホセ・アルトゥーベ、ビクター・マルティネスといった、MLBを触り程度しか知らない私でも分かるビッグネームが並びます。

 また、サルバドール・ペレスは青木もいた14年のワールドシリーズに出場し、さらにその年の日米野球のメンバーとして来日したこともあるロイヤルズの若き正捕手。一昨年のワールドシリーズ制覇に貢献し、昨シーズンにはシルバースラッガー賞及び、4年連続となるゴールデングラブ賞を受賞した、好守に優れたキャッチャーです。
 あとはプラドは、マーリンズでイチローと同僚。日本人選手と馴染みのあるこの2人については、耳にしたことくらいはあります。
 
 一方で投手では、フェリックス・ヘルナンデスこそ目立つものの、 他はよくわかりません。
 マーティン・ペレスは、レンジャーズの若手左腕で、防御率4点台ながらもチーム最多先発登板&二桁勝利を達成するなど、地区優勝に貢献した選手のようです。
 
 やはり、野手に比べて投手はMLBから良い選手を連れて来るのが難しく、それゆえにNPBで好成績を残しているスアレスが、有望な存在になってくるということなのでしょうね。


 スアレスはまだ25歳と若いため、MLBの大投手であるヘルナンデスらと共にプレーできるのは、非常に大きな経験となるでしょう。
 とはいえソフトバンクからのWBC出場は、正式な契約はまだのデスパイネを含めれば、これで7人目。

武田、千賀、バンデンハーク……表ローテの有力候補
スアレス……セットアッパー
内川、(デスパイネ)……クリーンナップ
松田……攻守の要


 とこれだけ投打の主軸が抜けるのは、さすがに心配にもなります。特に内川、松田は若くないし。
 まあ、WBC出場に寛容なのは、良いことだと思うんですけどね……(何度も言うように、国際大会の発展なくして野球の未来はないのです)。陽を引き留めたどこかの巨人も見習ってほしいものです。

 それにしても、北中米勢は選手が豪華で、ぶっちゃけWBCの1次、2次ラウンドは、東京よりも海の向こうのアメリカのラウンドの方が、見応えありそうですよね。Jスポーツでやるんだったら、WBC期間中は実家から通勤しようかな……(笑)


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