日本7-1中国

 開幕前はあれだけ不安視された小久保ジャパンも、1次ラウンドを終わってみれば3連勝。これは意外だけど、WBC4大会目にして初めてのことらしい。まあ、毎度毎度、韓国とかに苦杯を嘗めさせられていたものね……。

 中国との一戦は大勝。ただ、2番手として登板した、中国の大谷こと(?)孟偉強(二刀流どころか、投手・外野手に加えて捕手もできるらしい)の前に、4~6回を無安打に封じられるなどしたため、コールド勝ちまで持っていくことは出来なかった。
 まあ、1位通過の決まった試合だし、ある程度流すようなところもあったかもしれないけど。孟偉強としては、7回につかまり2失点したものの、それもエラー絡みのものだし、中国の野球レベルを思えば立派な内容だったんじゃないでしょうか。

 不安要素としては、先発した武田が、3回を投げて4安打(1失点)と結構打たれていたこと。武田は壮行試合の初戦(ソフトバンク戦)こと好投したものの、阪神戦では2回2失点と掴まっていた。
 仮に2次ラウンドを1勝1敗として3戦目のイスラエル戦を迎えたとしたら、それは当然準決勝進出をかけた大一番になるわけで、果たしてそこで先発させて大丈夫なのかという問題が残る。
 2番手として登板し2球で2アウトをとったものの、その後中国のレジェンド・王偉の脇腹に剛速球をブチ当てた藤浪を先発に持ってくる、ということもあるんだろうか。


 あとは結局、炭谷をこの試合で起用しなかったことも疑問。急遽招集した炭谷を、どこかで試すとしたら、この試合が唯一の機会だったはず。

 里崎が何かの記事で指摘していたけど(ニッカンの里崎コラムだと思ったけど、違うっぽい)、仮に小林を1番手、大野を2番手捕手として起用するとして、3番手捕手の炭谷の出番は少ないかもしれない。しかし、その炭谷が出場するとしたら、それはかなり緊迫した場面だ。アクシデントを除けば、捕手に二度代打を出した後なので、僅差の終盤とか、延長戦とか。
 しかも、炭谷は侍ジャパンの投手陣のなかで、平野、岡田、藤浪の球を受けたことがないという(選出時点では千賀もそうだったけど、壮行試合でバッテリーを組んだはず)。
 里崎曰く、いくらブルペンで球を受けても、やはり実戦は違うし、緊迫した場面なら尚更嫌とのこと。

 この中国戦は大会中唯一、色々と試せる機会だったわけで、しかも藤浪と平野は登板したのだから、炭谷を起用しておくべきだったのでは……。


 明日はいきなり、メジャーリーガーを擁するオランダ戦。先発の球数制限が80球まで拡大するなか、バンデンハークをいかに攻略できるか。
 幸い、内野守備に比べると、外野守備は薄そうなので、そこが鍵になるかも(プロファーはセンターが本職じゃないようだし)。野球ファンとしては、日本を応援しつつも、シモンズらのダイナミックな守備も楽しみなポイントです。

 ただ、バンデンハークさえ降ろせれば、後に続く投手は実力落ちる……と言うのだけれど、初見に近いの外国人投手相手だし、向こうがコントロールが悪くて勝手に自滅するようなことがなければ、打ちあぐねて、さらに捉え切る前に継投で躱されて……といった展開になる恐れもあるので、決して油断はできません。
 

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 ところで、この日の東京ドームでは、日本戦の前に、キューバ対オーストラリア戦が行われていました。
 勝った方が、2次ラウンド進出となる大事な試合。そのため、終盤をちょっと見た印象でしかありませんが、日本戦よりもずっと見応えのある試合になっていました。


 
 デスパイネの逆転満塁弾。



 オーストラリア二遊間の痺れるダブルプレー。




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