#4:女子にこそあれ次郎法師

 ずっと録画だけで放置していたのですが、久々に見ました。正直、2~3話の内容は細かいところは忘れてますが。
 HDDの容量のためにも、週2くらいのペースで見れていけると良いですね。自信ないけど。

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 井伊を守るため、出家を決めたおとわ。しかし、質素で厳しい寺での生活さに、早くも音をあげてしまいます。
 そんなおとわを突き放す母・千賀。おとわの行動次第では、井伊が滅ぶかもしれない。ゆえに心を鬼にしなくてはならないのです。子供に戦国の世の厳しさを教えるこの手のシーンは、どのドラマで見ても感動的です。

 おとわの抱える悩みは、寺の暮らしだけではありません。思いつきと勢いで出家したおとわは、それによって、いつか亀之丞が戻ってきても、夫婦になることができなくなるということを考えていなかった。

 亀のことを妻として、龍宮小僧のように助けることができない、と嘆くおとわ。
 しかし鶴丸に、妻としてではなく僧として、亀の龍宮小僧になれば良いと諭されます。この言葉によって目を開かされたおとわは、出家したことも、寺での修行もポジティブに捉えられるようになったのでした。

 密かに思いを寄せていたおとわに対する優しい気遣い。なんて良い子なんだ鶴丸は……。
 私はこのドラマをリアルタイムで視聴していないものの、先日実家で最新の回をちょっとだけ見てしまいました。そこで大人になった鶴丸はなんだか意地悪な感じになっていたのですが、一体何が彼をそう変えてしまったのか、気になるところです。
 
 それはともかく、おとわ役の子の演技は、3秒に1回は引っぱたきたくなるわけですが、鶴丸を演じる小林颯(呪怨の俊雄役だったのね)は子役にありがちなわざとらしさが無くて良いですね。何をやっても安仁屋にしかならない市原隼人よりも上手いんじゃ(笑) 

 
 一方、井伊家中では、井伊直満の北条への密通を今川に密告した小野政直が、今川の命により直満の遺領の半分を手にし、それによって小野憎しの声が強まっていく。その筆頭が、おとわの祖父にあたる井伊直平。ことあるごとに反今川を主張して、それが家を滅ぼすかもしれないとは考えない、典型的な脳筋老害おじいちゃんです。

 その直平は折悪く、井伊直満が北条に向けて送り、小野の手の者に斬られた密使の息子に出会う。直平は、彼に自身の父を殺したのが小野だと伝えて仇討ちをさせることで、小野を暗殺するよう主張。その後の難を避けるべく、世情に噂を流してそれとなく伝えれば良いと。
 重臣の小野を、そんな無計画な仇討ちで殺せるのか、世情に噂を流すとか不確実過ぎはしないか、そしてもし仕損じたら、どう取り繕っても反小野派の思惑が働いているという疑いを持たれ、ますます井伊が不利な立場になることは避けえないのではないか、色々と思わないでもないですが、まあ仕方ないね。脳筋おじいちゃんだからね。

 当主の直盛はそうした家中の反小野派を抑え切れず、ついなし崩し的に認めることに。それに立場上、なだめてはいるものの、本心では彼もまた、小野には思うところがあるのだ。

 しかし結局、この暗殺は未遂に終わる。小野は男に斬りかかられるが、直盛自ら小野を庇って仇討ちを防いだのだった。
 直盛が小野を庇う気になったのは、上のおとわと鶴丸の会話を、こっそり見ていたため。なるほど、井伊のために自身の境遇を前向きに捉えようとしている愛娘の健気な姿を見て、怨みから家を傾けそうになっている自分を改めたのか。
 と思ったら、彼に小野を庇う気にさせたのはむしろ鶴丸の方で、小野が死ぬことで鶴丸が父を失うのは不憫だと思ったためらしい。あ、そっちなのね……。


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