8月は世界卓球?か何かをやっていた影響でだいぶ放送が飛ばされていましたかね。違う番組が入っていて、録画を何度か消した記憶があります。
そのせいか、6話と7話は同日に続けて放送されました。録画でまとめて見た私にはあまり関係ありませんが、かなり良いところで切れる回だったので、続けて放送できたのはむしろ良かったんじゃ。
そのせいか、6話と7話は同日に続けて放送されました。録画でまとめて見た私にはあまり関係ありませんが、かなり良いところで切れる回だったので、続けて放送できたのはむしろ良かったんじゃ。
#05:燈台の都
#06:黒鉄の鎖
#07:古都陥落
港湾都市国家ポイニキア編。ポエニ+フェニキアということで、モデルはカルタゴですね。
かつては広大な帝国だったというあたり、ローマ帝国要素もあるのかな。
でも、「将国のアルタイル」の世界は、全体的には中近世くらいの技術水準がありそうな感じがする一方で、古代ローマそのままといった感じのポイニキア議会の風景はどうなんでしょう(笑) 過去の栄光にすがる保守的な国ということで、復古主義的な側面の表れなのかもしれませんが。
さて、正直ここまでは、そこまで良いと思っていなかったアニメだったのですが、このあたりから急激に面白くなってきました。
特に6話からの海戦の攻防が熱かった。
自分たちを捨て駒に使うバルトライン帝国のやり方に、征服民の兵士たちが反発し、ポイニキアに投降を願い出る。
彼らを受け容れるためには封鎖した港の鉄鎖を開けなければならないが、その後ろからバルトラインの追撃船が急速に迫っており、下手をすると港の再封鎖が間に合わず、バルトラインの軍船も一緒に港の中に引きこんでしまうかもしれない。
そんな状況下で、降伏船やバルトライン軍船の速度、風や潮流の影響、さらにはポイニキア側が港を再封鎖するための動力を人力から水車に切り替えるという咄嗟の判断、対するバルトライン側の、喫水を浅くして鎖が上がり切る前に突破するという奇策……と、短い間に港の再封鎖が間に合うか、間に合わずに敵の侵入を許すか、二転三転するという展開は緊迫感がありました。
状況が変わるたびに、高官の1人が時間を再計算して報告するというのも、具体的な数字と台詞量で切迫感が増し、また過去の栄光に縋るポイニキアとはいえ、腐っても海戦に関しては高い技能があるのだということも示されていて良かったです。
また、和平を主張して敗れて以降、すっかり活力を失ってしまっていた市長が、この土壇場で、水車を用いるというとっさの判断を下すなど、優れたリーダーシップを見せるというギャップもまた熱い。
しかし結局、ポイニキア側の奮闘空しく、バルトラインの軍船が1隻港の内へ。
絶望的な状況下と思いきや、マフムートらが乗る船が突っ込み、バルトラインの船を制圧。
ここでマフムートと一騎打ちをした、バルトライン帝国の将軍、グララットがまた格好良いんだ。久しぶりに聞いたけど、クールな櫻井孝弘は本当に良いです。
ところがこうした一連のバルトライン帝国軍の動きは全て陽動であり、本命は全くマークしていなかった、後背地の鉱山地帯。そこをポイニキアの首脳たちが海の方に目を向けている隙に強行突破され、ポイニキアの市街はあえなく炎上します。
なおも徹底抗戦を主張する副市長・コンスタンティノスを制し、市長が降伏を決議。ポイニキアの長い歴史に終止符が打たれたのでした。
この時の市長は、祖国を滅亡に導いてしまったと自害しようとするコンスタンティヌスに対し、責任は市長である自分にある、と押し止めるなど、すっかりリーダーとしての威厳のある振る舞いを見せるようになっていました。
さすがに腐っても伝統ある都市国家のトップということか。酷評、軽蔑していた息子のキュロス君に見せてあげたい(笑)
ただ、その場では生き延びたコンスタンティノスは、その後成長して帝国にリベンジするような展開なのかと思いきや、結局レレデリクに斬られてしまいます。OP映像にも登場していたし、ここから成長して帝国にリベンジするような役どころになるのかと思ったので意外でした。
そんなポイニキアに訪れ、コンスタンティノスの議会工作に利用されてしまったマフムート君。
帝国船への攻撃を成功させるなど活躍は見せたものの戦況にはほとんど影響せず、一国の滅亡を目の前にしながらほとんど何もできませんでした。
マフムート君はトルキエの密偵として働くキュロスの手助けでポイニキアを脱したところで、ヴェネディック共和国の艦隊に出くわし救出されます。
ヴェネディック共和国は、ポイニキアの同盟国。コンスタンティノスがバルトラインとの開戦を主張したのも、この同盟を頼みにしていたためでした。
コンスタンティノスはヴェネディックの元首・ルチオを親友と信頼していましたが、ルチオは戦争中に援軍を送らず、ポイニキアを見捨てました。
その理由を、ルチオに直接問うべく、ヴェネディック共和国へと向かうところで一連のエピソードは終了です。
たとえ私的には親しくとも、それと国家の運営は別問題。むしろそこを混同するような人間は、国を担う資質に欠けています。
それは当たり前のような気もしますが、そのことに悩むあたり、マフムート君はまだまだ子供ということでしょうか。こうして各地で見聞を広めていくうちに、成長していくのかな。
しかし、マフムート君って、パシャから降格したいま、公的にはどういう身分なんでしょうか?
ポイニキアで本意ではないとはいえ戦争に巻き込まれ、ヴェネディックでは一国の元首を単刀直入に責めるような質問をする。私人として見聞を広める旅としてはともかく良い経験ですが、トルキエの公人として考えると、色々と政治的に拙い気が。
公的な身分は完全に失い、いまは浪人みたいな状態なんだろうか。
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#06:黒鉄の鎖
#07:古都陥落
港湾都市国家ポイニキア編。ポエニ+フェニキアということで、モデルはカルタゴですね。
かつては広大な帝国だったというあたり、ローマ帝国要素もあるのかな。
でも、「将国のアルタイル」の世界は、全体的には中近世くらいの技術水準がありそうな感じがする一方で、古代ローマそのままといった感じのポイニキア議会の風景はどうなんでしょう(笑) 過去の栄光にすがる保守的な国ということで、復古主義的な側面の表れなのかもしれませんが。
さて、正直ここまでは、そこまで良いと思っていなかったアニメだったのですが、このあたりから急激に面白くなってきました。
特に6話からの海戦の攻防が熱かった。
自分たちを捨て駒に使うバルトライン帝国のやり方に、征服民の兵士たちが反発し、ポイニキアに投降を願い出る。
彼らを受け容れるためには封鎖した港の鉄鎖を開けなければならないが、その後ろからバルトラインの追撃船が急速に迫っており、下手をすると港の再封鎖が間に合わず、バルトラインの軍船も一緒に港の中に引きこんでしまうかもしれない。
そんな状況下で、降伏船やバルトライン軍船の速度、風や潮流の影響、さらにはポイニキア側が港を再封鎖するための動力を人力から水車に切り替えるという咄嗟の判断、対するバルトライン側の、喫水を浅くして鎖が上がり切る前に突破するという奇策……と、短い間に港の再封鎖が間に合うか、間に合わずに敵の侵入を許すか、二転三転するという展開は緊迫感がありました。
状況が変わるたびに、高官の1人が時間を再計算して報告するというのも、具体的な数字と台詞量で切迫感が増し、また過去の栄光に縋るポイニキアとはいえ、腐っても海戦に関しては高い技能があるのだということも示されていて良かったです。
また、和平を主張して敗れて以降、すっかり活力を失ってしまっていた市長が、この土壇場で、水車を用いるというとっさの判断を下すなど、優れたリーダーシップを見せるというギャップもまた熱い。
しかし結局、ポイニキア側の奮闘空しく、バルトラインの軍船が1隻港の内へ。
絶望的な状況下と思いきや、マフムートらが乗る船が突っ込み、バルトラインの船を制圧。
ここでマフムートと一騎打ちをした、バルトライン帝国の将軍、グララットがまた格好良いんだ。久しぶりに聞いたけど、クールな櫻井孝弘は本当に良いです。
ところがこうした一連のバルトライン帝国軍の動きは全て陽動であり、本命は全くマークしていなかった、後背地の鉱山地帯。そこをポイニキアの首脳たちが海の方に目を向けている隙に強行突破され、ポイニキアの市街はあえなく炎上します。
なおも徹底抗戦を主張する副市長・コンスタンティノスを制し、市長が降伏を決議。ポイニキアの長い歴史に終止符が打たれたのでした。
この時の市長は、祖国を滅亡に導いてしまったと自害しようとするコンスタンティヌスに対し、責任は市長である自分にある、と押し止めるなど、すっかりリーダーとしての威厳のある振る舞いを見せるようになっていました。
さすがに腐っても伝統ある都市国家のトップということか。酷評、軽蔑していた息子のキュロス君に見せてあげたい(笑)
ただ、その場では生き延びたコンスタンティノスは、その後成長して帝国にリベンジするような展開なのかと思いきや、結局レレデリクに斬られてしまいます。OP映像にも登場していたし、ここから成長して帝国にリベンジするような役どころになるのかと思ったので意外でした。
そんなポイニキアに訪れ、コンスタンティノスの議会工作に利用されてしまったマフムート君。
帝国船への攻撃を成功させるなど活躍は見せたものの戦況にはほとんど影響せず、一国の滅亡を目の前にしながらほとんど何もできませんでした。
マフムート君はトルキエの密偵として働くキュロスの手助けでポイニキアを脱したところで、ヴェネディック共和国の艦隊に出くわし救出されます。
ヴェネディック共和国は、ポイニキアの同盟国。コンスタンティノスがバルトラインとの開戦を主張したのも、この同盟を頼みにしていたためでした。
コンスタンティノスはヴェネディックの元首・ルチオを親友と信頼していましたが、ルチオは戦争中に援軍を送らず、ポイニキアを見捨てました。
その理由を、ルチオに直接問うべく、ヴェネディック共和国へと向かうところで一連のエピソードは終了です。
たとえ私的には親しくとも、それと国家の運営は別問題。むしろそこを混同するような人間は、国を担う資質に欠けています。
それは当たり前のような気もしますが、そのことに悩むあたり、マフムート君はまだまだ子供ということでしょうか。こうして各地で見聞を広めていくうちに、成長していくのかな。
しかし、マフムート君って、パシャから降格したいま、公的にはどういう身分なんでしょうか?
ポイニキアで本意ではないとはいえ戦争に巻き込まれ、ヴェネディックでは一国の元首を単刀直入に責めるような質問をする。私人として見聞を広める旅としてはともかく良い経験ですが、トルキエの公人として考えると、色々と政治的に拙い気が。
公的な身分は完全に失い、いまは浪人みたいな状態なんだろうか。
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