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 前回すぐに次ぎを書くような雰囲気を出しつつ、また少し空いてしまいましたが、「Fate/Apocrypha」の感想続きです。今回は8話から1クール目が終わる12話まで。
 と言っても、8話と9話は物語的な進展には乏しい回だったので、事実上10話からの3話分の感想ですが。




#10:天の声
命の恩人である黒のライダーを救いたい―。
その一心で赤のセイバーへと立ち向かうジーク。
赤のセイバーに圧され、防戦一方の黒のライダーとジークの元へ先程の暴走から落ち着きを取り戻した黒のバーサーカーが駆けつける。 しかし、マスターのカウレスは、戦闘の指揮を執りながらも自身の選択に対し葛藤する。
(公式サイトより)

 8話から両陣営同士が全面的に激突し、いよいよ聖杯「大戦」らしくなってきたかなというところ。
 ただそのせいで、各地で各サーヴァントが戦うので、話が分散して進みが遅くなり、1話ごとの感想が書きづらかったり(笑)

 そんななか、話が大きく動いたのが10話。アストルフォを追い詰めるモードレッドの前にジークが現れ、さらにフランケンシュタインも介入。
 しかし最優のセイバークラスであるモードレッドの前には、誰もほとんど対抗できない。まあジークはホムンクルスに過ぎないし、アストルフォは空中庭園に撃ち落されて消耗している、というのもあるけれど。
 それにしてもこのあたりモードレッドさん。オラつき具合がもはや悪役のそれです(笑)

 そんなモードレッドに対し、フランケンシュタインが自爆攻撃を仕掛け、カウレスの令呪によるバックアップもあってあと一歩のところまで追い詰めたものの、向こうも獅子劫さんの魔力(令呪? でもその後のシーンで一画減ってなかったような?)のサポートもあって倒し切ることはできず。
 
 しかし、その間に一度はモードレッドに胸を刺し貫かれて倒れたジークが、自分に心臓を与えて生き返らせてくれたジークフリートを憑依させるという荒業で立ち上がり、モードレッドに再び挑みます。
 そしてこれが、赤黒のセイバーが宝具を撃ちあう1話冒頭のシーンにつながるわけですね。4話でジークフリートが死んだときは、あのシーンは何だったんだ?と思っていたのですが、やっと納得しました。

 ところで、体の一部を移植されたことで、その力を得るというのは、「Fate/stay night」の1ルートにおける衛宮士郎とアーチャーの関係に似ています(よね? 前にも書いた通り、いかんせんゲームをやったのがすごい昔なのであやふやで……)。
 そう考えると、ジークが自分だけ助けられたことへの罪悪感を抱くのは士郎を、生前のジークフリートの在り方はアーチャーを彷彿とさせるものがあり(中の人も同じだし)、2人の関係は、「stay night」の衛宮士郎とアーチャーの関係を意図的にオマージュしたものと言えそうです。

 一方で、この回であえなく退場となったフランちゃん。
 可憐な容姿と声もあり良いキャラクターでしたが、物語的にはよくわからないまま消えてしまいました。
 まあ、言葉が発せられないという設定上、地の文で細やかに説明できないアニメではどうしても、イマイチ掘り下げ不足になってしまうのは仕方ないというところでしょうか。




#11:永遠の輝き
消滅した黒のセイバーが、ジークの覚悟に応え、彼に憑依することで再び戦場へと帰還する―。
困惑する赤のセイバーであったが、獅子劫の支援を受け、黒のセイバーへと姿を変えたジークを迎え撃つ。
一方、赤と黒のランサーの戦いは、互いに一歩も譲らず白熱する。
両者の戦いを見つめながら、マスターのダーニックは己が望みを果たすため策を巡らすのであった―。
(公式サイトより)

 モードレッド対ジーク(またはジークフリート)は、暴走したスパルタクスの介入もあってうやむやに。
 そのスパルタクスも、モードレッドに真っ二つにされたダメージを魔力に変換し、凄まじい威力の攻撃を放つと共に消滅。前回に続き、またもバーサーカーの脱落となりました。
 
 そのどさくさに紛れて(?)、空中庭園はユグドミレニアの城塞の真上まで移動し、大聖杯を吸い上げて奪うという、これまた大胆な作戦を敢行。
 大聖杯を取り戻すべく空中庭園に乗り込む黒のサーヴァントたちと、それを迎え撃つ赤のサーヴァントたち。

 しかし、地上での戦いではカルナに対し優勢だったヴラドは、庭園内での戦いではほとんど歯が立たず。庭園はセミラミスの領域であり、ルーマニアの英雄としての知名度補正が得られないヴラドは弱体化していたのです。

 なんか、補正が無くなった途端に全然パッとしなくなるヴラドさん、ちょっとダサいくないですかねとか思わないでもないところ。
 いや、実際はカルナが強すぎるというのもあるんでしょうけど。
 知名度補正受けまくりの地上でのヴラドに対しても、押され気味とはいえ持ちこたえていたし、次回の範囲になりますが、吸血鬼と化したヴラドに対しても、なんだかんだ普通に上回っていたし。
 たぶんスペック的に、Fate世界でもかなり上位のサーヴァントのはず。
 それでいて聖人のような性格で、どんなマスターでも、たとえ引きこもりのニートでも(cf.EXTRA CCC)一定の敬意を払ってくれるので、もし聖杯戦争に参加することになったら絶対彼を召喚した方が良いですよ。
 まあ作中のヴラドの台詞を聞くに、魔力消費も激しいっぽいので、凡庸なマスターだと一瞬で魔力が尽きて終わりかもしれないけど……。




#12:聖人の凱旋
ユグドミレニア一族が所有していた大聖杯は、赤のアサシンの宝具「虚栄の空中庭園」 ハンギングガーデンズ・オブ・バビロンによって、赤の陣営に強奪された。
彼らを追うルーラーと黒の陣営は空中庭園へと突入する。
再び赤のランサーと相見えた黒のランサーであったが、ルーマニアを離れた彼の力は弱まっていた―。
そこへ、マスターであるダーニックが現れある提案を持ち掛ける。
(公式サイトより)
 
 弱体化しいよいよカルナの前に敗れ去ろうかというヴラド。そこにダーニックが現れ、令呪を使いムリヤリ宝具を解放させます。
 それはヴラドが忌み嫌う、ドラキュラ伝説を由来としたもの。彼の願いは、自分の死後につけられたあまりに有名な悪名を消し去ることだったのでした。
 もっとも、ドラキュラ自体は本来は「竜の子」(ヴラド3世の父、ヴラド2世がドラクル公=竜公と呼ばれたため)といった意味であり、本人(というか史実のヴラド3世)も生前はわりと好んでドラキュラという名前を使用していたらしいのですが。

 それはともかく、宝具の力によって伝説通り吸血鬼化しながらも、怒りのあまりダーニックを殺害しようとするヴラド。
 しかしダーニックは殺されながらも、さらに令呪を使い、聖杯を手にするまで生き続けることと、自分の魂をヴラドの魂に植え付けることを命じます。
 こうしてダーニックは吸血鬼化したヴラドの意思を、半ば乗っ取ることに成功。なんかもう、何でもありですな……(笑)

 もっともそうしたところで、ヴラドはほとんど暴走状態にあり、ダーニックが生きているとは言い難い状態ではあるのですが、大聖杯を手にして根源にさえ到達できれば、自分の魂は一部しか残っていなくても構わないようです。
 型月世界の魔術師の命や魂に対する価値観は、相変わらずぶっ飛んでますなー。何体もの人形のスペアを用意し、人形が自分の記憶を引き継ぐので自分が死ぬことに無頓着、という蒼崎さんしかり。


 しかし、強大な力を持った吸血鬼も、世界に吸血鬼を溢れさせることを防ぐべく共闘した赤黒陣営によって追い詰められていきます。
 それでも、突然赤のサーヴァントたちが動きを封じられた隙をつき、大聖杯へと向かったものの、待ち受けていたシロウ・コトミネによって浄化されてしまう。吸血鬼は力が強大な反面、伝承通りの弱点も多いのでした。

 そこに駆け付けたジャンヌ・ダルクの前で、ついにこの神父の正体が明らかに。
 サーヴァントであるフランケンシュタインとも互角に戦える彼は、なんと(やはり?)人間ではなく、サーヴァント・天草四郎なのであった!!!というところで終了。

 大きく分けた前半部の締めに相応しい、衝撃の事実発覚!というところなのですが、如何せんFGOをやっていると、既に彼の正体を知ってしまっているのが辛いところ。
 改めて、FGOは今後のFateシリーズのメディアミックス展開の足かせになりかねないなーと思った次第(FGO以降に始まるシリーズは別として)。


 ところで、赤陣営はシロウ・コトミネと獅子刧さん以外のマスターは自由意思を失い、一応マスターとして生きていはいるものの、モードレッド以外のサーヴァントは事実上シロウ・コトミネの命令で動いている状態でした。
 で、その6騎のうち、シロウ・コトミネと正しく主従契約が結ばれているのは、普通に考えれば赤のアサシン・セミラミスに思えます。

 しかし今回、怪しげな煙が漂うなか、死んだような目をして何も喋らないマスターたちがいるという、ここまでも再三出てきた部屋が映る際、セミラミスが一瞬だけそのマスターたちの中の1人、女性のマスターに視線を送るシーンがありました。
 そちらがセミラミスの本当のマスターで、シロウ・コトミネと直接最初から契約を結んでいたのは、同じく積極的に彼に加担しているっぽい(アキレウスたちのように騙されているわけでは無さそうな)シェイクスピアの方なのでしょうか。


 あと、ゴルドさん生きてたんですね。
 なんか7話くらいで、キャスターの宝具の炉心にするみたいな話を、ダーニックとヴラドがしていたから、てっきりもうお亡くなりになったものかと…………(笑)




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