(1/14追記というかお願い)
 なんか自作自演で宣伝してるっぽくなってしまうんで、あんまり広尾スレでうちのブログの名前連発しないでくれー(汗

(1/12追記)

 現在は下記のデータは訂正されています。

(1/13また追記)
 
 Twitterで広尾さんから訂正したと、引用RTでご報告を頂いていたので一応。
 本文記事中などではまったく訂正した旨触れていないなか、このツイートが唯一広尾さん本人が読者に周知しているものになりますかね(それもどうかと思うが。広尾さん個人のブログだって、「修正しました」の一言くらいは修正箇所に添えるのに……。まあ、それでも足りないのでは、という話はこちらに)。

 なんて答えるべきか思いつかず結局返信しなかったけど、あくまで私宛のリプライではなく、フォロワーへの周知も兼ねた引用RTだから良いですよね……。
(わざわざご報告ありがとうございますくらいしか言うことないけど、それだと嫌味っぽいし)

 私にツイートを引用RTするということは、Numberの問い合わせフォームや広尾さんのブログコメントに間違いの指摘があったから修正したのではなく、ここを見て気づいたということなんだろうか?
 しかし広尾さんはどこで私の記事を知ったのだろう? たしかに「広尾晃 内川」とかで検索すると、私の記事がそこそこ上の方に出ては来るけど……。
 広尾さんのウォッチスレにここのブログの名前が出てるので、それを見たとか?

 ちなみにそのスレッドの書き込みによると、広尾さんのブログに寄せられた、今回の件について何も言わずに修正したことを指摘したコメントが消されていたらしいのですが、そのコメントをしたのは私では無いので念のため。
 そもそも私は、すでに2年前くらいから広尾さんのブログにはブロックされてコメントできないです(笑)


※以下本文

 新年一発目の広尾さんのヲチ記事です。
 と言ってもここ半年くらいかな?  ほとんど記事はヲチしてなかったんですけどね。ウォッチャー失格ですな。

 そんななか、先ほどヤフーで内川に関する記事があったので何とはなしに読んでたら、「あれ? これなんか見覚えある文章だぞ? ってやっぱり広尾さんじゃーん!」と広尾晃さんの記事を見つけてしまったのでした。

(ヤフーの記事は、しばらくすると見れなくなるので、リンク先は元のNumber Webのリンクを。
 Numberだとタイトルの下に署名があるので誰が書いたかすぐにわかるのですが、ヤフーだとそれが無いのです)


 で、これも何かの縁ということで、軽くツッコミでも入れようかなと思ったわけですよ。

 訳ありFA云々のくだりはおんJまとめサイトでもつっこまれてたから良いとして、あとは、

 なんとなく剽軽な印象があるが、タレントや芸人と並ぶと、内川は素晴らしい肉体の持ち主であることがわかる。185cm90kg、チームメイトの柳田悠岐は188cm93kgと一回り大きく「鉄躯」という言葉がふさわしいが、内川は足も細くて長く、体全体が鞭のようにしなやかだ。そのたたずまいが、「内川聖一」という野球選手を物語っている。

というところを読んで、内川に剽軽なイメージあるかな?どちらかと言うとガッチリタイプじゃない?とか、そんな他愛もない話とかね。
 ……というか「剽軽」という言葉に、所謂「ひょうきん者」と使うような意味の他に、身軽とか素早いとかの意味もあるということ自体、そもそもこれ読んで調べるまで知りませんでしたが。


 で、特に気になったのは、 「内川は、滅多に三振しない名人級のスラッガーである」と題した部分。

 論より証拠。パで過去3年間、合計1000打席以上立った打者の打率ランキングに三振率(三振数÷打数)をつける。

1柳田悠岐 (ソ) 1378打数452安打 打率.328 三振321 三振率23.3%
2秋山翔吾 (西) 1803打数580安打 打率.322 三振298 三振率16.5%
3近藤健介 (日) 979打数311安打 打率.318 三振161 三振率16.4%
4角中勝也 (ロ) 1343打数406安打 打率.302 三振162 三振率12.1%
5西川遥輝 (日) 1476打数437安打 打率.296 三振314 三振率21.3%
6内川聖一 (ソ) 1351打数398安打 打率.295 三振134 三振率9.9%
7森友哉  (西) 954打数280安打 打率.294 三振269 三振率28.2%
8浅村栄斗 (西) 1668打数484安打 打率.290 三振340 三振率20.4%
9銀次   (楽) 1276打数366安打 打率.287 三振143 三振率11.2%
10中村 晃 (ソ) 1505打数430安打 打率.286 三振157 三振率10.4%

 ソフトバンク柳田、西武秋山と今年30歳になる脂の乗り切った選手が上位に来て、内川は6位だが、三振率はただ1人10%以下。並みいる強打者が4~6打数に1回は三振を喫している中で、内川は10打数に1回以下だ。

 1000打席以上でこれよりも数値が低い打者は、内川と同い年の楽天、藤田一也だけ(8.9%)しかし藤田の打率は.264だ。

 またセ・リーグ1000打席以上の打者で最も低い三振率は、阪神・鳥谷敬の14.7%だ。

 三振率というデータがそうなってるんだから仕方ないと言われればそれまでだが(でもこれも、そんなにポピュラーな指標かな?)、三振の少なさを比べるのに、打数ベースは微妙じゃない?
 だって同程度の打席数なら、四球を選べば選ぶほど分母が減ってパーセンテージが上がっちゃうんだから。三振のしにくさを比較するなら、打席ベースの方が妥当なような……。

 まして、内川は四球をあまり選ばないので、内川の三振が少ないのは事実だとしても、打席ベースと打数ベースで上のランキングのイメージも変わってきちゃうんじゃ……。 

※ただし、”バットをボールに当てる技術”を評価するのなら、打ちに行ってなおかつ三振しない打者が偉いということで、打数ベースで見る意味もあるのかもしれない。
 もっともそれなら、そもそもセレクティブヒッターを同じ土俵に上げるのは間違いという気もするが……。

 ということで、わざわざ打席ベースの三振率を調べていたのですが、そしたらそんなことどうでも良くなる問題に直面。
 上のランキング、私の計算とそもそも全然数字が合わないんですよ!
 秋山の過去3年の三振数が、上だと「298」になっていますが、私の計算だと「278」で20個も違う。あれ?と思って他の選手も見てみたら、近藤も森も私の計算と合わない……。
 これはと思って打数の方を見てみたら、下一桁だけ暗算で足してみるという超簡易的なチェックでも数字が全然合わない人が続出(テストの見直しにおける、ケアレスミスチェックの基本ですね。受験生のみんなは気をつけるんだぞ☆)。
 
 おいおい……ということで、上のランキングの数字を片っ端から訂正してみましたよ。

 あ、念のためですけど、上のランキングって、15年〜17年シーズンの成績の合計ってことで良いんですよね?
 もしかしたら、最も成績の良くなる3年間を抽出、とかなのか?とも思ったけど、そんな面倒なことしないだろうし、それならどの年を抽出したか書くだろうし、そもそもどの3年間を抽出しても、秋山の打数が1803になることはありません。
(何故なら3年で1803打数マークした場合、1シーズン平均で601打数必要ですが、秋山が601打数以上マークしたのは15年の602打数だけで、あとは600打数を超えたシーズンすら無いためです)


・広尾さんのランキング
1柳田悠岐 (ソ) 1378打数452安打 打率.328 三振321 三振率23.3%
2秋山翔吾 (西) 1803打数580安打 打率.322 三振298 三振率16.5%
3近藤健介 (日) 979打数311安打 打率.318 三振161 三振率16.4%
4角中勝也 (ロ) 1343打数406安打 打率.302 三振162 三振率12.1%
5西川遥輝 (日) 1476打数437安打 打率.296 三振314 三振率21.3%
6内川聖一 (ソ) 1351打数398安打 打率.295 三振134 三振率9.9%
7森友哉  (西) 954打数280安打 打率.294 三振269 三振率28.2%
8浅村栄斗 (西) 1668打数484安打 打率.290 三振340 三振率20.4%
9銀次   (楽) 1276打数366安打 打率.287 三振143 三振率11.2%
10中村 晃 (ソ) 1505打数430安打 打率.286 三振157 三振率10.4%

・赤太字が訂正部分。
1柳田悠岐 (ソ) 1378打数452安打 打率.328 三振321 三振率23.3%
2秋山翔吾 (西) 1755打数572安打 打率.326 三振278 三振率15.8%
3近藤健介 (日) 859打数279安打 打率.325 三振131 三振率15.3%
4角中勝也 (ロ) 1335打数406安打 打率.304 三振160 三振率12.0%
5西川遥輝 (日) 1476打数437安打 打率.296 三振314 三振率21.3%
6内川聖一 (ソ) 1351打数398安打 打率.295 三振134 三振率9.9%
7森友哉  (西) 947打数280安打 打率.296 三振263 三振率27.8%
8浅村栄斗 (西) 1668打数484安打 打率.290 三振340 三振率20.4%
9銀次   (楽) 1269打数366安打 打率.288 三振142 三振率11.2%
10中村 晃 (ソ) 1505打数430安打 打率.286 三振157 三振率10.4%

 見比べていただければと思いますが、近藤の打数が100以上(!)、安打、三振は30近くと、かなり豪快に間違っています。
 秋山もそこまではいかないものの、打数は50近く、三振は20個も違います。
 その他は一桁台の間違いに留まっているようですが、致命的なのは、正しい数字だと森の打率の順位が内川を上回り6位に浮上するところです(西川には4毛ほど及ばない)。
 記事の主役である内川の数字自体にはミスがないのが、せめてもの救いでしょうか。


 一応、記録に強いライターとして売っていて、しかも自分の個人ブログならともかく、商業記事でこれはどうなんですかね。
 もっとも10人分だけ見れば良い私と違って、3年間で1000打席以上を越える膨大な選手を全て調べなければならないので、遥かに大変なのは分かりますが……。

 せめて記事に載せる部分だけ再計算しないんだろうか。
 ちなみに上の数字を算出するだけならすぐにできます(記事に起こすのこそクソ面倒くさいけども……)。
 だってNPBのサイトのデータをエクセルにコピペして、あとは不要な年度の数字を削除して計算させれば良いんだから。




 あ、ちなみに本来調べたかった打席ベースの三振率ですが、当然四死球の多い選手の方が、下げ幅が大きくなる傾向にあります。
 具体的には、1692打席で306個の四死球(うち死球は29)を選んだ柳田(割合にして18.1%)は、23.3%から19.0%にまで下がります。

 対して内川は、1490打席で121四死球(割合は8.1%)。なおこの四死球数は、内川より400打席以上少ない森と5個しか変わりません)。
 従って打率ベースの三振率9.9%に対して、打席ベースだと9.0%と、他の選手より下げ幅が小さくなっています(上の10選手中、下げ幅が1.0%未満なのは内川だけ)。
 まあ、それでもかなり三振率は少ないですが。

 では打席ベースで計算しても、三振率が10人の中で一番少ないのは内川なのかと言うと、実は内川よりも三振率が少ない選手が出てきます。
 それが、我らがソフトバンクのレフティースナイパー・中村晃くんです。
 打数ベースの三振率こそ内川より高い10.4%でしたが、打席ベースだと8.7%で、わずかに内川を下回ります。
 3年間で1802打席中253四死球を積み上げた結果です(割合にして14.0%。これは10人の中では柳田の18.1%、近藤の14.8%に次ぐ数字)。特に16年の99四球が光ります。

 やっぱり中村は上位で相手投手を嫌がらせるのが向いているということでしょう。何故か工藤監督は下位に置きたがりますが、今季は1番中村で是非ともお願いしたいところです。


 なお、これだけ広尾さんをくさしておいて、私もミスがある可能性は否定できません。一応気を付けているつもりですが、エクセルから記事に起こす際に打ち間違えたりしているかもしれないし……。
 そしたら相当恥ずかしいですが、もし見つけたら、コメント欄とかで教えてね(笑)




(1/11追記)
 銀次の三振数も、広尾さんの数字(143)と実際の数字(142)で異なっていたので赤太字にしました(私の方の数字も違っていたのではなく、単に見落としていてフォントがそのままになっていただけです)。

 ついでに引用部分にある、藤田の三振率と打率、鳥谷の三振率も一応計算してみましたが、こちらは合っていました。

 またこれだけ違うと、記事中の他の項の数字も怪しいのでは?と思われる方もいるかと思いますが、その他の部分――具体的には、

・4000打数以上の右打者の生涯打率ランキング
・右打者のシーズン打率ランキング
・横浜、ソフトバンク各々での通算成績
・その他細かい数字
(08年の内川と青木の打率、11年の内川の打率、10年と11年のパリーグの打率。76年と77年の王貞治の本塁打数&三振数, etc.)

では間違いは無さそうでした。もっともこのあたりは、3つ目を除けば独自計算の必要ない部分なので当然かもしれませんが。

 敢えて言うなら内川の経歴のところで、「2005年頃から頭角を現し」と書いていて、成績だけ見ると2004年の方が明らかに05年より上なので疑問な気もしますが、まあこのあたりは感覚的な問題でもあり、実際に見た印象も左右する主観的な部分ですからね。




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