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「ゾンビランドサガ」の6話感想。
 一応、最新話までは見終わっていますが、感想についてはよほどの勘違いとかがない限り、見終わった時のものを書いています。
 なんとか最終回放送までに、感想も追いつきたいところですが。


これまでの感想
01 02-05 

#06:だってセンチメンタル SAGA

 今回はいつものミーティング場面ではなく、純子に注目した雑誌記者の編集部からスタート。
 フランシュシュの情報を探るも、メンバーはSNSを始めないわ、公式サイトは更新されないわという時代に逆行するスタイルに若手記者は呆れ気味。

 公式サイトの、ザ・ホームページ!みたいな古式ゆかしいスタイルが素晴らしい。タイトルの虹色の文字から、情報の授業でhtmlを習ってとりあえず作ってみた、みたいな素人感が滲み出ています。
 のちに愛をして二度と見たくないと言わしめたこのホームページ。敏腕プロデューサーの幸太郎ですが、Tシャツのデザインもメンバーから酷評だったし、こっち方面のセンスは壊滅的のようです(ホームページは、あれはあれで逆に話題を呼びそうですが。阿部寛のホームページみたいに)。

 しかしそれだと、フランシュシュの楽曲とかは、誰が書いてるんでしょうか。音楽面の才能はあるのか、それとも敏腕プロデューサーならではの人脈があるのか。
 前の感想で書きそびれましたが、3話、4話のライブで歌っていた「目覚めRETURNER」とか、結構好きです。なんか駆け出し地下アイドルっぽい感じがして(地下アイドルあんまり知らないけどさ)。

 一方フランシュシュのメンバーは、幸太郎に隠れてインターネットで昨今のアイドル事情などについて情報収集中。
 愛が現役アイドルだった頃に勢いのあったグループが、次々と解散しているとのことで。
 現実でもAKBあたりが牽引した00年代中盤からのアイドルブームが、ここ数年だいぶ下火になってきた印象ですが、ゾンビランドサガもそんな世界観なのですね。

 さて、3話のところで、昭和アイドルと平成アイドルの差異について、個人かグループかといった以上には踏み込まないのかな、なんて思っていたのですが、今回ついに、両者の価値観の違いが衝突することになりました。

 平成(というか00年代の、特にAKB以降のアイドルかな)アイドルの多くは、成長、物語性を含んだエンターテイメントになりました。
 個人としては未熟だったアイドルが、課題や試練を克服するとか。グループとしては、少ないファンと小規模な舞台から活動をステップアップさせていくとか(武道館を目指すみたいな)。

 もっともその「物語性」というのは、往々にしてアイドルの運営者によって露骨に演出されるものでもあり、言ってしまえば自作自演じゃねーか、と意地悪な見方をしてしまうこともしばしばなのですが。
 例えば、ポジションの下がった子が努力の結果センターになった!みたいなのを、運営が感動の物語として演出されても、そもそもポジションを下げさせたのはアンタらやんけ、と思ってしまう。
 そのあたりのどうしても拭い去れない自作自演性が、三次元アイドルと二次元アイドルの大きな差かなと思ったりもします(二次元アイドルはそもそも作り物であり、自作自演がある意味で前提なので……)。

 それはともかく、そういうファンに成長過程を見せるというスタイルが、未完成のものを許容してもらうという点で、純子にはファンへの甘えに映る。
 まあ、昭和アイドルが実際そこまで完成されたものだったのかという気もしますが、そんなわけで、プライドの高い純子には、チェキ会みたいなファンに媚びるイベントはとても許容できないわけです(ところで、このチェキ会前のライブでの、サキの感極まって言葉にできないMCの感じが凄く良かった。というか今更ですがサキはMCはリアルなアイドルっぽくて良いですね)。

 ただ、2人の対立は、昭和vs平成(どちらかと言うと昭和vs21世紀?)という構図であっても、昔vs現在という対立ではありません。愛にしても死んだのは10年前であり、彼女の現役時代と時代は変わってしまっている。
「時代遅れはお互い様」という純子の言葉は、その部分を衝いたもので、愛を激しく動揺させてしまう。
 生前の記憶がないさくらを除くと、分かっているなかでは生前が一番現在に近いのが愛。
 しかしなまじ現在に近いからこそ、昭和生まれやら幕末生まれというような他のゾンビたちと違い、自分が過去の人間であるという点について開き直れず、センシティブに反応してしまうのかも。

 また今回、純子と愛の死因が判明。
 純子はアイドルとして売れ始めたさなか、佐賀に向かう飛行機に搭乗中に墜落。
 そして愛は、佐賀で行ったライブの真っ最中、ステージ上で落雷に打たれて死亡という、相当に衝撃的な事実が明かされました。
 実際に目の前でアイドルが雷に打たれて黒焦げになったら、トラウマになって、もう二度とライブなんて行けなくなりそう。

 そんななか、幸太郎から佐賀ロックの新人枠を取ってきたと報告があり(やっぱりこの人のプロデューサーとしての能力は尋常でない)、それが愛にとってはトラウマの野外ライブで……というところで終了。
 ここまで基本的に1話完結のコメディでやってきたのに、物語も折り返しに差し掛かるというところで、いきなり次回に続くシリアスな展開をぶっこんできて、やはりこのアニメは侮れないですね。


 ところで、5話のところでも書いたのですが、やはりフランシュシュの面々は、佐賀近辺で死んでゾンビになったようで。
 となると他の人たちの死因も気になります。
 ゆうぎりは首に傷があるし、斬首されたのかなあ……。時代的に、佐賀の乱関連?

 あと、大雨や海にダイブしただけで簡単に生者メイク(と言えばいいのか?)が落ちてますが、ライブでの汗とかは大丈夫なのかな?とか思ったりします。


※その後、wikipediaを眺めていて気づいたのですが、各人の生年と没年は、細かく設定されているのですね。もっとふわっと「このくらい」みたいな感じで設定されているのかと思った(あんまり限定しても良いこと無さそうだし)。
 それによると、一番生前が新しいゾンビはリリィ(2011年没)なのね。

 あと気になったのはゆうぎりの生没年。1863(文久三)年生まれ、1882年(明治十五)年ということで佐賀の乱は全く関係ないわけですが、それはともかく、なんか勝手に幕末の志士とかと交流があるようなイメージだったのだけど、ほとんど明治の人なのね。

 でも、「伝説の花魁」享年19はさすがに若すぎるような。アイドルをやらせるという前提も加味しての設定なのだろうけど、今時アラサーでも平気で学生服みたいな衣装着てアイドルできるわけで、+5歳くらいでも良かったのでは。
 というか、壬生浪士組が客だったとか言ってなかったっけ……?




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