「INGRESS THE ANIMATION」の2話から7話まで見た各話ごとの感想ではなく、全部を通した雑感。





02-07

「結果として」海外でもウケるのではなく、最初から海外も狙うようなアニメというのは、時にシラけてしまうところがあるわけですよ。
 日本人が外国人様に気に入ってもらおうとお伺いを立てているかのような構図を、感じ取ってしまうから。

 その点は、色々とカッコつけているこのアニメもそうで(OPが象徴的だが)、そのせいで全体的に退屈なアニメになっている感は否めない。
 日本製CGアニメが往々にして抱えがちな、キャラクターの可愛く無さも、それに拍車をかけている。
 なので、3話から唐突に、緩急で言うなら緩の要素が入ってくるのだけど(お弁当を美味しそうに食べたり、ノリノリでヒッチハイクしたりするヒロインとか)、それはそれで可愛くないからびみょーだったりする。

 CGアニメだからか表情は豊か。ただ「宝石の国」と違って、それが良い方向に働いていない感じはする(やっぱり可愛くなくて、むしろ気持ち悪い)。格闘戦は動きが直線的過ぎてイマイチ。

 と文句たらたらなのだけど、ひょんなことから知り合うも、敵に攫われてしまったブロンド美少女ヒロインを助けに行く、ちょっと頼りなさげな主人公……とストーリー自体はド王道なので、なんだかんだ見れちゃうんだけど。
 
 あと、世界各地にある未知のエネルギーの発生源を巡って、「エンライテンド」と「レジスタンス」という2つの勢力が陣取り合戦をしている(ただし多くの人は、それがただのアプリゲームだと思っている)という世界観なのですが。
 主人公と敵組織の敵対関係は、その2つの勢力の関係とはまた別になっている(主人公の誠は「エンライテンド」だが、相方のジャックは「レジスタンス」に所属している)のが、地味に複雑で面倒くさいような。
 このあたり、原作であるスマホ位置情報を利用した陣取りゲームの設定を踏襲しつつ、原作ゲーム内で勝敗を競う2つの勢力を、アニメで善玉悪玉に分けるのはよろしくない、ということなのかもしれないけど……。

 そんなことを思っていたら7話の戦闘において、「エンライテンド」の領域ゆえ、抜群の戦闘能力を誇るジャックが自身の能力を発動できないという苦境のなか、誠の能力で相手の裏をかいて逃げ出すことに成功する……みたいなのがあって。
 探査・索敵に長けた能力を持つ誠と、戦闘に長けた能力を持つジャックというバディでありながら、その陣営の違いによって、どちらか片方しか能力が使えない、みたいな状況を作るのは、ギミックとして面白く作用するかもしれません。




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