すっかり放置してたら、気付いたら4月中旬になってしまった!
 もはやセンバツとの優勝校はどこでしょう?と野球ファンに聞いても半分は首をひねるんじゃないかというくらいの勢いで時間が経過していますが、ちゃんと終わらせないと。



C:札幌大谷……2回戦敗退(正解:明豊)
 前回、林監督の監督としての度量の無さを批判したが、それならば、明豊を優勝予想に入れるほどに評価しておきながら、横浜にビビッてここでベスト8予想に入れられないあたりが、私の高校野球ブロガーとしての度量の無さである。

 近年の前評判と実績の乖離を思えば、ここで横浜をベスト8に入れないという予想はそこまで難しくは無かった。
 しかし、それでも初戦くらいは勝つだろうというか、いかにも2回戦負けしそうなカラーに思え、初戦で当たる明豊をベスト8予想に入れられなかった。
 もしこのブロックの組み合わせが、「横浜vs札幌大谷、明豊vs米子東」とか「横浜vs米子東、明豊vs札幌大谷」なら、予想できたかもしれないが……。

 そんな横浜高校だが、明豊戦後の握手拒否?が話題になったようだ。高校生なのだし、負けた悔しさが態度に出てしまったところで、そんなに目くじらたてるなよと私は思うが(負けて爽やか、みたいなお前の理想像を押し付けるなよと)。
 それはともかく、握手拒否というと昨春、前評判的にダークホースだった三重に完敗して握手拒否した日大三が、その年の夏にダークホース的立場からベスト4まで駆け上がったのを思い出す。

 初戦か2回戦かの違いはあるが、三重も明豊もその大会のベスト4。ならば横浜も……?(もともと選手の能力は非常に高いのであるし)
 ただ、日大三と違って横浜は甲子園に出てくればメディアが放っておいてくれず、優勝候補に祭り上げられるのが見えているので、やはり微妙だろうか。
 

 そして横浜の初戦大敗という結果で思いを馳せずにいられないのが、都大会決勝で好戦しながら、春日部共栄にコールド負けした横浜との比較で選考委員に蹴落とされた東海大菅生の存在である。

 高校野球ドットコムの春の都大会の展望を書いた記事によると、チーム力は夏ベスト4の2年前を上回るとのことで、そこに加えて、自分たちが選ばれるべきところを押しのけてセンバツに出ておきながら、初戦であっけなく敗れた横浜の姿は、かなり選手たちの発奮材料になっているのでは。

 今年の西東京では、井上、廣澤という剛腕二枚看板の日大三が最大の障壁となるだろうが、そこを突破して夏の甲子園に出てくるようなら、何かやってくれそうな気配を感じる今日この頃だ。


 また、東海大菅生のセンバツ出場を直接的に阻んだのが横浜ならば、間接的に阻んだと言えなくもないのが常総学院である。
 そもそも関東大会優勝候補だったココが、初戦で桐蔭学園に9回裏に逆転サヨナラ満塁弾をかまされたことが、桐蔭の関東大会優勝の道を開き、その桐蔭を神奈川決勝で大破した横浜の選出につながった。
 ここが前評判通り桐蔭に勝っていれば、いくら及川が凄かろうと、さすがに高野連も横浜を選出できなかったはずであった。

 今年の常総学院は、バッテリーを中心に昨夏の県準優勝メンバーが多く残り充実しているという。昨夏の県大会決勝で先発した塙がベンチ外となっていて(故障か不調かはわからん)、復活してくればさらなる戦力の上積みも見込める。
 桐蔭学園戦サヨナラ時に審判に抗議するなど後味の悪い敗戦を喫したことも鑑み、ここも気になるチームである。

 横浜、常総、東海大菅生と、センバツを巡る奇縁に結ばれた(と言えなくもないがただのこじつけかもしれない)3チームに、夏に向けて注目していきたいところだ。


D:盛岡大付……2回戦敗退(正解:龍谷大平安)
 盛岡の平安戦のスコアはちょっと残念。暗黒時代を抜け出し、徐々に全国で勝てるようになってきた昨今、あの出てくるたびに壮絶な殴り合いをかましてくる打力は驚異的で、新時代の東北の盟主になるかとも思われたが……。
 それも一時的なブームに落ち着き、その後は3季連続準優勝後の光星のように、1~2勝して帰るチームに落ち着いてしまうのか? 今後が気になるところ。

 なお、センバツも佳境かと言う頃、大船渡の佐々木が練習試合か何かで春先かつ力をセーブした状態にもかかわらず、157キロだかを出してスポーツ新聞の一面を飾っていた。
 そして、センバツ後の高校日本代表候補による合宿では163キロを叩き出し、たかだか合宿の練習での投球にもかかわらず、夕方のNHKのニュースで取り上げらるほど注目を集めていた。

 さすがに163キロというのは額面通りに受け取るべきではないと思うが、規格外のピッチャーであるのは間違いない。
 ここの監督は、1年、2年時は佐々木に無理をさせず(従っていずれも夏の県大会敗戦の時は登板してないはず)、その方針を最後の夏でも貫くのか、それとも最後くらいは(本人が甲子園にこだわりがあるのか知らんが)無理させるのだろうか。

 いずれにせよ、早い段階(疲労の少ない段階)で盛岡大付か花巻東に当たって、強豪相手に高校時代の集大成たる投球を披露して欲しいし、その場合は岩手県の予選がバーチャル高校野球サイトで何回戦から放送するのか忘れたが、たとえその試合が1回戦だったとしても中継して欲しいものである(というかどうせ昼とかだし、NHKで全国中継くらいしても良いとさえ思う)。




【2019センバツ記事まとめ】
優勝予想・ベスト8予想・1回戦勝敗予想①(第1日~第2日)
1回戦勝敗予想②(第3日~第6日)
1回戦の予想答え合わせと感想(第1日~第3日)
1回戦の予想答え合わせと感想(第4日~第6日)

2回戦予想①(第6日)

2回戦予想②(第7日~第8日)
2回戦の予想答え合わせと感想(第6日)……星稜vs習志野の美爆音・サイン盗み騒動について
2回戦の予想答え合わせと感想(第7日)
2回戦の予想答え合わせと感想(第8日)

準々決勝の勝敗予想
準々決勝の予想答え合わせと感想

準決勝の勝敗予想
準決勝の予想答え合わせと決勝の予想
決勝戦の予想答え合わせと感想&予想反省……優勝校・東邦について

ベスト8予想振り返り①:サイン盗み騒動に見る、林監督の政治力の無さ


【勝敗予想結果】
20勝11敗
 1回戦:13勝3敗
 2回戦:4勝4敗
 準々決勝:2勝2敗
 準決勝・決勝:1勝2敗


【優勝予想】
◎智弁和歌山……ベスト8
○明石商……ベスト4
▲明豊……ベスト4


【ベスト8予想】
A:春日部共栄……1回戦敗退(正解:市和歌山)
B:星稜……2回戦敗退(正解:習志野)
C:札幌大谷……2回戦敗退(正解:明豊)
D:盛岡大付……2回戦敗退(正解:龍谷大平安)
E:筑陽学園……当たり
F:東邦……当たり
G:明石商……当たり
H:智弁和歌山……当たり




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