2020年春(4~6月)放送アニメの雑感です。
 今更って感じですけど。
 8月はもう少し更新できると良いですねえ……。



神之塔 -Tower of God-(全13話)



 原作は韓国のマンガで、英訳版もあり世界的に人気を博しているとのこと。日本語版もLINE漫画で配信中で、放送当時は一部無料公開されていました。

 ある日「星が見たい」と言い残し、目の前から去って行ったヒロインを追って、伝説の塔の頂上を目指す主人公。
 塔を上るには階層ごとにある数々の試練をクリアしなければならず、その過程で他の挑戦者たちと戦ったり協力したり……という感じで、ジャンプ系バトル漫画とかによくある、「何とか試験」とか「何とか大会」をずっとやってるようなアニメと言えばいいでしょうか。
 主人公は大人しくて心優しくて気弱だけど、秘めた才能は凄くて……という感じで、そのあたりはより今風かな。

 ちょっと独特なビジュアルが慣れるまでちょっと取っつき辛さがあるとか、登場人物が序盤から相当多くて名前まで覚えられないとか、試験のルールもなんか複雑だったり独特だったりで把握しづらいとか、個人的には色々と気になる部分もあったのですが、ジャンプとかによくある=王道ということで、普通に面白いアニメでした。
 なお面倒くさい試験のルールに関しては、まあ結局はバトルしてるので、そのへんアバウトな理解でも、ついていけるっちゃついていけます。

 クライマックスでヒロインが見せる、主人公に対する愛憎入り混じった面倒くさい感情も、なかなか見応えありました。
 大切な友人でありながら、内心では自分を庇護者、相手を被庇護者と位置付けて、悪く言えば見下していたところ、実は見下していた相手が自分の追い求めるものを持っていたことへの嫉妬・絶望……という話で、私はこういうのが結構好きなのです。
(最近?だと『よりもい』の主人公とクラスメイトの関係みたいな感じでしょうか。あれは私は結局日本を出発するところで見るのやめちゃったのですけど)

 物語的には第1部が衝撃的な結末で終わり、緊迫の第2部へ……みたいなところで終了。続きが気になるけど、アニメ化することはあるのかなあ……。海外マネーでどうにか……!

 余談ですが、これブルーレイとかDVD出てないのですね。
 たしかに動画配信サイトでのアニメ鑑賞が主流の昨今、わざわざモノを作って出す意味合いってそんなに無いのかもしれない(その場合イベント参加券だのなんだの、いろいろと特典つけないといけないし)。
 これも時代、なのですかね。 


無限の住人-IMMORTAL-(#1~12)……途中で挫折した各話感想



 最初の方は、原作の展開あまりに端折り過ぎていて、つまらなくはないのだけど、なかなか見るのが大変なアニメだったのですが。
 6話だったか7話だったかくらいから、テンポも落ち着いてきて、だいぶ見やすい感じになりました(と言いつつ、12話あたりで原作の天津の加賀でのエピソードを丸々端折るので、また微妙にわかりづらくなるんですけど)。

 ただ懸念されていたビジュアルのエロ・グロ規制は加速する一方。
 まあもうそれは仕方ないと諦めるとして、凶vs尸良の11話では、尸良さんが自分の異常性癖を語る台詞が、丸ごと長いピー音で隠されていてさすがに笑ってしまいました。
 もともとネット配信が先とはいえ、ここまでくると、なんで地上波でもやろうと思ったのかが謎。


未来少年コナン デジタルリマスター版(#1~9)



 昭和の名作アニメがデジタルリマスターで復活。
 宮崎駿を語る際にはたいてい登場する古典的名作で、押さえておかねばなるまいということで、これを機に見始めました。
 当然色々と古さを感じさせるアニメなのですが、普通に面白いし、なんというか健康的で楽しいアニメです。

 一方で例えば1話では、ヒロインを攫いに島にやって来た悪役が武器を持っているのを見て、文明を崩壊させた過去の大戦争の生き残りである”おじい”が、お前たちは何も学ばなかったのか!と一喝したところ逆に、あの戦争の時子供だった自分たちがどれだけ苦しんだかわかるか、戦争を引き起こした張本人である大人に偉そうに言う資格はない、とド正論を返されてしまう。
 さらに何も言い返せないおじいが、それでも悪役を追い返すために、隠していた武器を持ち出すという皮肉な展開に……。
 基本的には子供向けアニメなのですが、そう思っていると1話からいきなりこんなシーンが出てきたりするので油断なりません。

 なおこの放送に合わせ、岡田斗司夫が毎週1話ずつ未来少年コナンの解説を行っていて、youtubeでも無料部分のみ公開されているので、合わせて見ると面白いです。

備忘録として作った、岡田斗司夫のコナン動画リンクまとめ


プリンセスコネクト!Re:Dive



 1クールアニメですが結局まだ途中までしか見てなくて、見終わったら改めて感想を書くかなという感じなのですが。
 スタッフのキャラクター愛が伝わってきて、いかにキャラクターを可愛く、特にアニメに場所を移したことでより可愛く描くかに注力されており、少なくとも原作ファン的にはかなり良いアニメになっています。
 原作を知らない層からすれば、大量の原作キャラを捌かなくてはならない関係上、主要キャラ以外は毎回入れ替わり立ち代わりになる感じとか、幼児化した主人公という頭の狂った内容とか、どれほど受け入れられるのかは分からないですけど。




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