楽天が日本シリーズを制した。
最終回の田中投入については批判も多いだろう。実際160球完投の翌日に投げさせるのは異常だし、本人が志願したらしいし、それでベンチ入りさせ登板させるのも意気に感じるタイプの星野監督らしいといえばらしいのだが、それでも「ここは他の投手陣が頑張ってくれるから任せてやれ」と言ってとどめるのが監督というものではないか。
しかし、日本一になった瞬間を見ていると、やはりあのマウンドに相応しいのは田中しかいなかったと思ってしまう気持ちも湧いてきて、とても複雑な心境だ。とりあえず今は、他の選手たちもそうだが、、ゆっくり休んで欲しい。
試合の方は2回の裏からしか見ていないのだが、点を挙げたのが新戦力で打線の軸になったマギー、今シーズンの楽天躍進の象徴的な存在でもある岡島、そして楽天創設からのメンバーである牧田というのが、何ともバランスが良い。
また美馬の好投が光った。第6戦を見て打線の調子は完全に巨人が逆転したかと思ったが、6回1安打無失点。正直あと1イニングくらいは投げさせてもと思ってしまったが。復調したと思われた巨人打線だったが、制球がイマイチ定まっていなかった序盤に畳み掛けられなかった。結果的にあれが全てで、1初回の満塁のチャンスに、復調したと思われた坂本がタイムリーを放つようなら、そのまま巨人のペースで終わったと思う。
それにしても美馬は、シリーズ前からずっと投手陣がの不安が指摘され、田中と則本くらいしかいないと言われるなかで、2試合とも素晴らしいピッチングで試合を作った。あの雰囲気だったので勢いMVPは田中とかになるのではとちょっと思ってしまったが、そこはちゃんと受賞してくれて良かった。
最後に日本シリーズ全体のまとめ。
以前の記事で、楽天が日本一になるための条件として次のようなものを挙げたのだが
【必須条件】
・ 田中で2つ取ること
→×1勝1敗
【選択3つ】
・ 則本で1つは取ること
→×(まぁ第5戦は5イニング投げたので則本で取ったと言えなくもないが)
・ 辛島(というか4戦先発)の覚醒
→△(辛島はたしかに素晴らしいピッチングを見せたが、これは第4戦の話なので)
・ リリーフ陣の覚醒
→×(そもそも出番が無かった。まぁ第3戦のレイらは好リリーフだったが)
・ 下位打線の復調
→○(4試合マルチヒットの松井をはじめ、上位に良くつないだ。枡田は最後まで駄目駄目だったが)
ということで私の予想はボロボロである。上の条件をほとんど満たしていないのにもかかわらず楽天は見事日本一になったのだから。巨人打線の不調ぶりや、それだけ短期決戦が何が起こるか分からないということもあるだろうがそれ以上に監督はじめいろんな人が言っていたが、選手たちが日に日に逞しくチームが強くなっていったということが一番大きいのだと思う。
「逆転イーグルス」と呼ばれつつも、結果的には先制して巨人の救援陣が関係ない展開にして勝つ試合が多かったが(マシソン山口には結局最後まで歯が立たなかった)、粘り強くつないで点を取っていく姿は見せられていたと思う。AJマギーの長打は第4戦の3ランくらいで、「総6番打者打線」と揶揄される嫌らしさが発揮されていた。
今年の楽天を、「田中が凄いだけ」とかもう一歩踏み込んで「外国人が良かったんでしょ」くらいにしか捉えていなかった多くの人の考えを覆した見事な戦いぶりだった。特に岡島あたりは、「あんな良いバッターがいたのか」と相当な印象を楽天に興味の無かった野球ファンに与えたのではないか。
とはいえ楽天にはまだまだ来シーズンに向けての課題も多い。野手層の薄さもそうだし、投手陣も結局先発だけでほとんど勝ったようなものだ。それに田中もメジャーに行くだろう。是非とも一発屋のような形に終わらず、来シーズンも良い結果を残して強豪チームになれるよう頑張ってほしい。個人的には、ポストシーズン通じて素晴らしかった美馬と、日本シリーズという最高の舞台で最高の投球を見せた辛島、この2人に来年はシーズン通して安定した活躍をしてもらい、則本とともに先発三本柱になってくれるよう期待している。
ということで締めてしまったが、日本のプロ野球は今年もまだ終わらない。もう少ししたら今度は台湾との代表戦もある。若手中心のメンバーの顔ぶれは、なんだかわくわくしてしまう。それにしても、テレビ朝日の中継のCM中に「日本対台湾」という番宣が入るたびに、嬉しくなってしまった。サッカーの代表戦をいつも羨ましく思っていたから。代表チームの常設化は、おそすぎるくらいではあるものの良かったと本当に思う。
2013年日本シリーズ記事まとめ
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最終回の田中投入については批判も多いだろう。実際160球完投の翌日に投げさせるのは異常だし、本人が志願したらしいし、それでベンチ入りさせ登板させるのも意気に感じるタイプの星野監督らしいといえばらしいのだが、それでも「ここは他の投手陣が頑張ってくれるから任せてやれ」と言ってとどめるのが監督というものではないか。
しかし、日本一になった瞬間を見ていると、やはりあのマウンドに相応しいのは田中しかいなかったと思ってしまう気持ちも湧いてきて、とても複雑な心境だ。とりあえず今は、他の選手たちもそうだが、、ゆっくり休んで欲しい。
試合の方は2回の裏からしか見ていないのだが、点を挙げたのが新戦力で打線の軸になったマギー、今シーズンの楽天躍進の象徴的な存在でもある岡島、そして楽天創設からのメンバーである牧田というのが、何ともバランスが良い。
また美馬の好投が光った。第6戦を見て打線の調子は完全に巨人が逆転したかと思ったが、6回1安打無失点。正直あと1イニングくらいは投げさせてもと思ってしまったが。復調したと思われた巨人打線だったが、制球がイマイチ定まっていなかった序盤に畳み掛けられなかった。結果的にあれが全てで、1初回の満塁のチャンスに、復調したと思われた坂本がタイムリーを放つようなら、そのまま巨人のペースで終わったと思う。
それにしても美馬は、シリーズ前からずっと投手陣がの不安が指摘され、田中と則本くらいしかいないと言われるなかで、2試合とも素晴らしいピッチングで試合を作った。あの雰囲気だったので勢いMVPは田中とかになるのではとちょっと思ってしまったが、そこはちゃんと受賞してくれて良かった。
最後に日本シリーズ全体のまとめ。
以前の記事で、楽天が日本一になるための条件として次のようなものを挙げたのだが
【必須条件】
・ 田中で2つ取ること
→×1勝1敗
【選択3つ】
・ 則本で1つは取ること
→×(まぁ第5戦は5イニング投げたので則本で取ったと言えなくもないが)
・ 辛島(というか4戦先発)の覚醒
→△(辛島はたしかに素晴らしいピッチングを見せたが、これは第4戦の話なので)
・ リリーフ陣の覚醒
→×(そもそも出番が無かった。まぁ第3戦のレイらは好リリーフだったが)
・ 下位打線の復調
→○(4試合マルチヒットの松井をはじめ、上位に良くつないだ。枡田は最後まで駄目駄目だったが)
ということで私の予想はボロボロである。上の条件をほとんど満たしていないのにもかかわらず楽天は見事日本一になったのだから。巨人打線の不調ぶりや、それだけ短期決戦が何が起こるか分からないということもあるだろうがそれ以上に監督はじめいろんな人が言っていたが、選手たちが日に日に逞しくチームが強くなっていったということが一番大きいのだと思う。
「逆転イーグルス」と呼ばれつつも、結果的には先制して巨人の救援陣が関係ない展開にして勝つ試合が多かったが(マシソン山口には結局最後まで歯が立たなかった)、粘り強くつないで点を取っていく姿は見せられていたと思う。AJマギーの長打は第4戦の3ランくらいで、「総6番打者打線」と揶揄される嫌らしさが発揮されていた。
今年の楽天を、「田中が凄いだけ」とかもう一歩踏み込んで「外国人が良かったんでしょ」くらいにしか捉えていなかった多くの人の考えを覆した見事な戦いぶりだった。特に岡島あたりは、「あんな良いバッターがいたのか」と相当な印象を楽天に興味の無かった野球ファンに与えたのではないか。
とはいえ楽天にはまだまだ来シーズンに向けての課題も多い。野手層の薄さもそうだし、投手陣も結局先発だけでほとんど勝ったようなものだ。それに田中もメジャーに行くだろう。是非とも一発屋のような形に終わらず、来シーズンも良い結果を残して強豪チームになれるよう頑張ってほしい。個人的には、ポストシーズン通じて素晴らしかった美馬と、日本シリーズという最高の舞台で最高の投球を見せた辛島、この2人に来年はシーズン通して安定した活躍をしてもらい、則本とともに先発三本柱になってくれるよう期待している。
ということで締めてしまったが、日本のプロ野球は今年もまだ終わらない。もう少ししたら今度は台湾との代表戦もある。若手中心のメンバーの顔ぶれは、なんだかわくわくしてしまう。それにしても、テレビ朝日の中継のCM中に「日本対台湾」という番宣が入るたびに、嬉しくなってしまった。サッカーの代表戦をいつも羨ましく思っていたから。代表チームの常設化は、おそすぎるくらいではあるものの良かったと本当に思う。
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