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NPB>2013

【日本シリーズ第7戦】楽天日本一! 本当に素晴らしい戦いだった【E3-0G】

 楽天が日本シリーズを制した。

 最終回の田中投入については批判も多いだろう。実際160球完投の翌日に投げさせるのは異常だし、本人が志願したらしいし、それでベンチ入りさせ登板させるのも意気に感じるタイプの星野監督らしいといえばらしいのだが、それでも「ここは他の投手陣が頑張ってくれるから任せてやれ」と言ってとどめるのが監督というものではないか。
 しかし、日本一になった瞬間を見ていると、やはりあのマウンドに相応しいのは田中しかいなかったと思ってしまう気持ちも湧いてきて、とても複雑な心境だ。とりあえず今は、他の選手たちもそうだが、、ゆっくり休んで欲しい。

 試合の方は2回の裏からしか見ていないのだが、点を挙げたのが新戦力で打線の軸になったマギー、今シーズンの楽天躍進の象徴的な存在でもある岡島、そして楽天創設からのメンバーである牧田というのが、何ともバランスが良い。

 また美馬の好投が光った。第6戦を見て打線の調子は完全に巨人が逆転したかと思ったが、6回1安打無失点。正直あと1イニングくらいは投げさせてもと思ってしまったが。復調したと思われた巨人打線だったが、制球がイマイチ定まっていなかった序盤に畳み掛けられなかった。結果的にあれが全てで、1初回の満塁のチャンスに、復調したと思われた坂本がタイムリーを放つようなら、そのまま巨人のペースで終わったと思う。
 それにしても美馬は、シリーズ前からずっと投手陣がの不安が指摘され、田中と則本くらいしかいないと言われるなかで、2試合とも素晴らしいピッチングで試合を作った。あの雰囲気だったので勢いMVPは田中とかになるのではとちょっと思ってしまったが、そこはちゃんと受賞してくれて良かった。


 最後に日本シリーズ全体のまとめ。

 以前の記事で、楽天が日本一になるための条件として次のようなものを挙げたのだが

【必須条件】
・ 田中で2つ取ること
→×1勝1敗

【選択3つ】
・ 則本で1つは取ること
→×(まぁ第5戦は5イニング投げたので則本で取ったと言えなくもないが)
・ 辛島(というか4戦先発)の覚醒
→△(辛島はたしかに素晴らしいピッチングを見せたが、これは第4戦の話なので)
・ リリーフ陣の覚醒
→×(そもそも出番が無かった。まぁ第3戦のレイらは好リリーフだったが)
・ 下位打線の復調
→○(4試合マルチヒットの松井をはじめ、上位に良くつないだ。枡田は最後まで駄目駄目だったが)

ということで私の予想はボロボロである。上の条件をほとんど満たしていないのにもかかわらず楽天は見事日本一になったのだから。巨人打線の不調ぶりや、それだけ短期決戦が何が起こるか分からないということもあるだろうがそれ以上に監督はじめいろんな人が言っていたが、選手たちが日に日に逞しくチームが強くなっていったということが一番大きいのだと思う。 
「逆転イーグルス」と呼ばれつつも、結果的には先制して巨人の救援陣が関係ない展開にして勝つ試合が多かったが(マシソン山口には結局最後まで歯が立たなかった)、粘り強くつないで点を取っていく姿は見せられていたと思う。AJマギーの長打は第4戦の3ランくらいで、「総6番打者打線」と揶揄される嫌らしさが発揮されていた。
 今年の楽天を、「田中が凄いだけ」とかもう一歩踏み込んで「外国人が良かったんでしょ」くらいにしか捉えていなかった多くの人の考えを覆した見事な戦いぶりだった。特に岡島あたりは、「あんな良いバッターがいたのか」と相当な印象を楽天に興味の無かった野球ファンに与えたのではないか。

 とはいえ楽天にはまだまだ来シーズンに向けての課題も多い。野手層の薄さもそうだし、投手陣も結局先発だけでほとんど勝ったようなものだ。それに田中もメジャーに行くだろう。是非とも一発屋のような形に終わらず、来シーズンも良い結果を残して強豪チームになれるよう頑張ってほしい。個人的には、ポストシーズン通じて素晴らしかった美馬と、日本シリーズという最高の舞台で最高の投球を見せた辛島、この2人に来年はシーズン通して安定した活躍をしてもらい、則本とともに先発三本柱になってくれるよう期待している。

 
 ということで締めてしまったが、日本のプロ野球は今年もまだ終わらない。もう少ししたら今度は台湾との代表戦もある。若手中心のメンバーの顔ぶれは、なんだかわくわくしてしまう。それにしても、テレビ朝日の中継のCM中に「日本対台湾」という番宣が入るたびに、嬉しくなってしまった。サッカーの代表戦をいつも羨ましく思っていたから。代表チームの常設化は、おそすぎるくらいではあるものの良かったと本当に思う。



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【日本シリーズ第6戦】敗れても田中は最後まで田中だった【G4-2E】

 田中の今年初黒星。
 アンチ巨人の楽天ファンの方はこんなことを言うと怒るかもしれないが、ある意味その相手が巨人で良かったとは思う。

「このまま田中が通年無敗、最後も巨人を抑えきって日本シリーズ胴上げ投手に……。そんな展開はあまりに非現実的過ぎるとは思うのだが」

 前回そんなことを書いた。田中のこれまでの野球人生を踏まえ、さらにメジャー移籍前最後(多分)の登板で上のようなことを成し遂げるというのは、あまりに劇的に過ぎると思ったからだ。
 とはいえ今シーズン圧倒的なエースとして君臨した田中を、やはり今シーズンぶっちぎりの首位でセリーグを制した巨人が、また最も若いチーム楽天と対置する最も歴史の長いチームである巨人が破る。それも、日本シリーズという最高の舞台で。それはそれで、やはりあ劇的ではある(これで、タイムリーエラーからの名誉挽回2ランがロペスではなく、田中と小学生の頃バッテリーを組んでいた、そして今シリーズここまで絶不調だった坂本だったら、もう完全に漫画だったのだけれど……笑)。

 今日の田中は序盤から良かった(味方のエラーでランナーを出すも)が、解説の佐々木氏のスプリットがいつもより多く握力が心配という言葉通りの展開になった。また、日本一がかかったゲームということで、序盤から飛ばし過ぎていたのもあるのかもしれない。3点を失った5回は嶋のリードにも責はあるのかもしれないが(直球にこだわり過ぎと散々言われていた)、終盤は誰の目にも球の力が無くなっているのは明らかで、目を覆いたくなる心地がした。

 ただ、それでも田中は最後まで田中だった。安打を2本以上浴びたのは点を失った5,6回のみ。7回以降も毎回ランナーは許したがそれ以上の点は与えなかった。特に9回、これが最後と死力を尽くして亀井に投げ込み打ち取るも、ちょうど内外野の真ん中に落ち(守備を変え、センター枡田セカンド阿部という聖澤藤田に比べて格段に守備力が落ちていた矢先というのがまた不幸ではある)て2ベース。続く高橋には二球連続でアウトハイに抜けていくようなボール。完全に力を使い果たしたのかと思われた。しかしそこから何とか追い込み、最後は152km/hのストレートで空振り三振。実に160球目のボールである。
 正直あそこまで田中を引っ張った采配は疑問だ。逆転を信じ胴上げ投手にしたかったのか、何とか最後まで無敗を貫かせたかったのか、いずれにせよ今時160球なんて投げさせるのはどうかと思う(さすがに昭和とは言わないが、90年代の野球ではないか)。ある程度抜き気味に投げていて余力があるようならまだしも、明らかに球威も制球も落ちていたのに。
 ただ、そういった采配批判を抜きにすれば、最後のバッターと対する田中の姿は、悲壮感をまといながらも自身が現役日本プロ野球における最高の投手であることを存分に示していた。


 とはいえ、漫画ならきっとこの試合で巨人が日本一になっていたのだろうが、現実はまだ3勝3敗になっただけだ。

 明日の先発は杉内vs美馬。第3戦と同じ組み合わせだが、名前だけで有利不利を判断するのがいかに間違っていたかはその試合の結果が示す通りだ。
 と言いたいところなのだが、前回と今回では大きく事情が異なっている。
 まず、前々からよく言われていた「もし田中で落としたらショックが大きい」といった影響はそんなにないのではないかと思う。初戦や2戦目を田中で落としたならともかく、ここまできたら関係ないだろう。
 それよりも問題なのは、これまでずっと不調だった坂本、ロペスといった強打者を目覚めさせてしまったことだろう(高橋は今日ではなく一昨日の代打2ベースで調子を取り戻し、それをふまえた上でのスタメン3番起用だったのだと思う)。前回素晴らしい投球をした美馬だったが、それは巨人打線が初戦と2戦目で則本田中に好投されたことを踏まえたうえでの結果でもあった。果たして調子を取り戻した巨人を相手にしてなお、前回のような投球ができるかどうか。
 唯一の救いは阿部だけが未だに復調していないところだが……。2ベースはほとんど枡田のエラーだし、その後5回のツーアウト一三塁で田中相手に押せ押せという場面ではスリーボールから内野フライ。その結果、あの田中が5回途中で大量失点し降板というあまり見たくないシーンは回避されたわけだが、あの流れでしかもあのカウントからというのはやはりまだ重症と言えそうだ。もっとも、7回の凡退は岡島の好捕に阻まれた結果ではあったが。
 また、どちらにせよ美馬が完投できるような流れになるとは考えづらく、リリーフを投入する展開になるだろう。しかし、田中は当然投げられるはずもなく(星野監督のことだから、もしリードしていたら9回に投げさすつもりなのかもしれないが、できればさすがにそれはやめてあげて欲しい……)、また則本も5イニングとほとんど先発同然のロングリリーフから中2日。なんとか薄い中継ぎ陣を騙し騙しでやってきた投手陣のやりくりのツケが、ここで一気に噴出しなければいいが……。

 また打線も、菅野の前に3安打。序盤に先制して一気に楽天ペースかと思ったが、実はあのイニングの安打は内野ゴロとエラーでの2点。それでも崩れず7回を投げ切った菅野はやはりただ者ではなく、今後もしばらくは巨人の投手陣は安泰と言えそうだ。
 それはともかく、ヒットを多く打ち結果勝つも残塁も多い楽天と、そもそも安打すら少ない巨人という構図がここにきて逆転した。杉内はさすがに二度も炎上するような投手でも無いだろう。果たして東京ドームで見せていたような、自分らしいのびのびとしたプレーによる攻撃が、この土壇場でもできるかどうか。

 最後に、恒例の枡田。初戦と第2戦では完全に打線を分断し、東京ドームでも代打で2打席くらいあったが結果を残せていなかったにもかかわらず、スタメン起用は選手層を思えばまだしも頑なに6番で起用するとはさすがに思わなかった。もっとも今日の場合、枡田どころか松井以外でまともにヒットを打った野手がいないので分断も糞も無かったが(実に1~5番の20打席中出塁は初回の銀次の四球だけである!)。
 とはいえやっぱり枡田6番は疑問手で、明日もできるならせめて打順を下げるべきとも思うのだが、ここまできたらむしろ6番起用を貫いても良いんじゃないかという気がしてきた。
 そして最後に日本一の決め手となるのは、巨人なら阿部、楽天なら枡田であって欲しい。どっちに結果が転ぶにしろ、観る分にはそれが一番ドラマチックで良い。


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【日本シリーズ第5戦】楽天まさかの東京ドーム勝ち越し&王手! 巨人はラスボス田中を打てるのか?【E4-2G】

 リアルタイムで見られず、結果を知らないようにして深夜に録画を倍速再生して見た。本当は良いところでは普通に見ようと思っていたのだが、いったん倍速で再生するともうとても普通の速度では間が長過ぎてみられない(深夜で早く寝たかったのもあるが) 。
 ということで、第5戦よりも第6戦の方が時間的には近いくらいなので手短に。

 なんと楽天が王手をかけた。正直、東京ドーム3連戦は良くて1勝2敗だと思っていただけに驚きだ。

 それもこれも、5回を投げ被安打1(4回まで無安打!)無失点という辛島の好投に尽きる。正直楽天ファンですらこんなに良いとは思っていなかったのではないか。サウスポーでありながら左打者を比較的苦手にしているという辛島だが、巨人打線の左の怖い打者が絶不調の阿部くらいしかいなかったのも幸いしたか。右打者にはチェンジアップが良い感じに決まっていたように思う。
 その辛島を5回で降ろし、6回から則本投入。これは規定路線で決して悪くない采配のはずだが、あまりに辛島が良かったことと則本が2失点し追いつかれてしまったことで、なんだか変な感じになってしまった。とはいえ、CSでもそうだったが、それまで良くても突然崩れるシーズンの投球を思えば仕方ないか。首脳陣への信頼感を積み上げてこれなかった辛島の責もあるだろう。
 ただ、則本をあそこまで引っ張るとは思わなかった。第7戦に中2日で先発させるために、せいぜい2~3イニング投げさせるくらいだと思っていた。9回は斎藤隆で良かったのではとか、せめて10回表は代打を出すべきだったのでは、とは今でも思う。しかしながら、10回に先頭打者として打席に向かった則本にフォアボールを与えてしまったことで、リズムを崩したのか西村は勝ち越しを許してしまうわけだから野球はわからないというほかない。

 巨人打線はやはり、この日も低調だった。4戦は長野や寺内が調子を上げ、そこに下位打線が粘って出塁しランナーを溜められた結果の6得点。従ってこの日は、それに加えて不調の坂本阿部らが調子を取り戻し本来の得点力を発揮できるかというところだった。しかし結果はむしろ逆。不調の阿部らは相変わらずノーヒットに抑えられ(ただ、3打席目のライトフライは今までに比べて良い感じにスイングで来ていたんじゃないかと思う)、さらに長野寺内松本といった4戦に仕事をした面々も封じられた。
 そんな状態でも同点に追いつけたのは、ひとえに村田様々。前年度本来の打棒を発揮できず、「優勝ただ乗り野郎」などと叩かれた時の姿はそこにはない。

 第6戦は田中だが、現状の巨人打線は田中に勝てるか以前の問題で、正直美馬あたりにすら完封されそうな勢いだ。仮に王手をかけた状態で相手をするなら、精神的な余裕からあせらずじっくりと攻められたのではと思うのだが。もうここは、点なんて取れなくてもともと、といかに開き直って攻めるしかないだろう。そのためには、自分たちの野球が出来ている楽天打線を(苦手だった内海からも鮮やかに先制できた)、菅野がいかに封じられるかだ。楽天に序盤に先制を許すようだと、打撃陣はますます焦ってどうにもならなくなりそう。
 
 このまま田中が通年無敗、最後も巨人を抑えきって日本シリーズ胴上げ投手に……。そんな展開はあまりに非現実的過ぎるとは思うのだが、果たして巨人は意地を見せられるのだろうか。


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【日本シリーズ第4戦】楽天、不安の中継ぎ陣(ほとんど宮川だけど)が炎上し逆転負け! 巨人打線復活か?【G6-5E】

 長かった。本当に長い試合だった。四時間半近くである。野球が地上波ゴールデンの座から陥落するのもむべなるかなというところだ。

 序盤こそ良い感じに楽天の流れになっていたように思うのだが。AJの3ランは、これまで何度か凡退していたインハイの球だった。Kスタの試合で古田さんだったかが、「沈み込むように打つからあの球は打てないだろう」と言っていて、実際苦手なコースだったんじゃないかと思うが、バッテリーが狙ってくるだろうと完全に張っていた感じだ。本当に素晴らしいバッティングだった。ただ、調子の上がらないホールトンから、もっと点は取れたんじゃないかという気はする。序盤で4点取れれば普通は十分なんだけど。
 また終盤も、澤村から一時同点に追いつくタイムリーが打てて、打線の雰囲気的には悪くないのでは。

 毎回色々言ってる6番打者のコーナーだが、今回は何とも。というのも、3番5番が無安打、AJもヒットの後に盗塁死で、基本的にランナーが6番の前に残っていなかったから。ただ、松井は状態が良いのか2安打。明日は内海ということでもしかしたら聖澤に代わってまた牧田をセンターにするのかもしれないが(たとえ左対左でも聖澤の方がよっぽど期待が持てそうだが……)、そうなるにしても6番は松井の方が良いように思う。
 ちなみに枡田はマシソン相手に代打で出場し空振り三振。まぁ、良く粘っていたし、フルカウントかつ6球全部直球のところから落とされたら仕方ないか。

 一方で投手陣は、層の薄さを露呈してしまった。もっともそれは前々から分かっていたのであって、こんなもんかなとは思う。宮川は論外だが。まぁ則本や菅野がおかしいのであって、ルーキーで日本シリーズの場に臨めばあんな風になってしまうのも仕方ないかもしれない。星野監督は「俺の継投ミス」と言ったそうたが、あの調子のハウザーを続投させるのも難しいだろう。もっとも、積極的にいこうという巨人打線に対して、荒れ気味のハウザーは良い感じに攻めあぐねさせてはいたが。

 ただ、得点を見れば巨人打線が復調に見えて、その実結構打てていない。打線組み換えで3番に上がって来た坂本は無安打。阿部も犠牲フライこそ打ったが決して上手く捉えたようなバッティングではなく、その後満塁のチャンスで初球を打ち上げ内野フライという場面も。それも決して厳しい球では無かった。このシリーズ、阿部はどうにも甘めの内角の球で打ち取られる場面が多い気がする。また村田も初回こそタイムリーを放ったが、その後はあまりあってはいなかったように思われ、坂本阿部よりはよっぽど怖いが、それでもシーズン中ほどではない感じだ。
 それにも関わらず打ち勝てたのは、もちろんポストシーズン好調の寺内、そして長野に調子が出てきたのもあるが、その2人の前にランナーを溜められた下位打線、特に松本が良かったのだろう。これまでは主軸が不調なら、下位でもロペス坂本がまるっきり駄目で点を取る以前の状態になっていたが、今日は下位打線がよく粘って四球を選ぶなど出塁し上位につなげた。
 楽天がここまで上位打線を良く抑えてきたのには、四球でも良いという攻め方ができていたというのがあり、従って今日の12四死球のうち上位打線に対して与えた分についてはある程度許容されるところだろうが、残りの下位に与えた分が痛かった。そしてそれは、もちろん楽天投手陣の力という面もあるのだろうが、巨人下位打線の粘りというのが大きかったと思う。
 
 とにかく今日は、巨人の層の厚さを投手だけでなく野手でも改めて見せつけられた(何しろクリーンナップが1安打でも6点取れるんだから)。長打重視の打線で結果が出ないなら、メンバーを入れ替えしぶとく出塁してチャンスを作るスタイルに切り替えられるのは凄い。もっともそれは序盤からの積極的な代打攻勢の結果そうなった面が強く、今回初スタメン起用のボウカーや中井はほとんど仕事できてなかったけど。

 ただ、相変わらず主軸に気持のいい当たりが出ていない他、途中出場のロペスも無安打。高橋由伸は出場なし。楽天投手陣が下位打線に余計な出塁をさせないよう投げられれば、まだまだ巨人打線復活という訳にはいかないだろう。明日はまさかの先発則本でなく辛島ということで、おそらく中継ぎ陣大量投入という流れになるはずだが、そのあたりを修正できるかどうか(明日は松本スタメンじゃないか?)。巨人先発が内海というだけに、今日のような投球では勝負にならない。主軸には眠り続けてもらって、かつ下位打線も黙らせる。なかなか困難だとは思うが……。


 それにしても東京ドームの楽天ファンは声が出てていい感じ。まぁ音源の位置とか、ドームか屋外かの違いもあるんだろうが、それにしたってKスタはホームのくせに何してんのと思ってしまう。
 もっとも自分は日本式応援信者ではないし、声を出して応援する奴が偉くて、黙ってる奴は駄目とか、そういうことを言うつもりは毛頭ない。前の記事にも書いたような気がするが、野球の観方は各人の自由なのだから。とはいえ、Kスタのファンはせめて変な黄色い棒はやめて、もっとチームのカラーを出していった方が良いとは思うんだけど、そのへんどうなんでしょうか。


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【日本シリーズ2013第3戦】東北の謎の仮面男が全国のお茶の間に!【E5-1G】

 今年の杉内は、二桁勝ったわりにはそこまで良いという印象は無かった。とはいえ、まさか2回もたずとは……。あのイニングの楽天打線は、下位が出塁して上位につなぐレギュラーシーズンの良い形ができていたと思う。その後も安打は出たもののあまり点に繋がらなかっただけに、あのイニングで集中的に点が取れたのは大きかった。

 また、8回の追加点はここまで無安打のジョーンズのタイムリーだったが、それまでノーヒットで良くない日なのかと思わせておきながらいきなり打点をあげるという、これもある意味レギュラーシーズンの楽天に良く見られた光景だった。優勝決定試合の逆転タイムリーしかり、楽天ファンがAJを成績以上に信頼しているのは、こういうところなのだろう。

 一方の巨人打線は、1戦2戦に引き続きこの日も打線が低調だった。東京ドームかつ美馬ということで、むしろ序盤に点を重ねるのは巨人の方だと思われたが……。
 もちろん美馬は良かった。序盤はカーブを有効に使えており、さらに中盤以降はフォークやスライダーも交えて的を絞らせなかった。そのため、時々甘くなるようなボールも散見されたものの、巨人打線は結局美馬を捉えられなかったのだと思う。球数も少なく7~8回くらいまでもいけそうだっただけに、6回のアクシデント降板が惜しまれる。 その後を継いだレイも2と1/3イニングを1失点と好リリーフ。しかし江川卓が言っていた通り、決してコントロールは良かったとは言えず、ヒヤヒヤする球も多かった。もちろん良く投げたとは思うが、それ以上に巨人打線の状態の悪さの方が印象的だった。

 さて、最後に恒例の枡田disりだが、今日は出番が無かった。代わりの6番打者は嶋や聖澤かと思っていたが、まさかの聖澤外しの牧田センターだった。予想外(相手が左の杉内とはいえ)。1戦目で山口から代打でヒットを打ったのが良かったのだろうか。
 さてその牧田だが、2回こそ先頭打者としてヒットで出塁し、その後の4得点につなげた。しかしその後は、同じイニングで打者一巡して回って来た2回、またジョーンズのタイムリーの出た8回と、いずれも満塁の場面で低めのボール球になる変化球に空振り三振と良いところが無かった。そのどちらかで一本出ていれば、間違いなく試合は決していただろう。やはり6番楽天打線を分断しているのが現状で、それが解決されればもっと楽になるのだろうが……というところだ。

 次戦はホールトンvsハウザー。ホールトンも信頼して任せられるというようなピッチャーではないが、なんだかんだで9勝を挙げ9月やCSの成績も安定している。普通に考えたら巨人の圧倒的優位なのだが……。3戦目の感じを見ていると、また同じような展開もあるかもしれない。
 逆に楽天としては、巨人打線を復調させないよう、上手くかわしていきたいところ。また、今度は出番があるだろう金刃の古巣へのリリーフ登板にも注目したい。



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