巨人がセ・リーグ理事会にDH導入を提案したものの、流れたようですね。

巨人がDH制暫定導入を提案「理由は3つ」オーナー(日刊スポーツ)

セのDH来季導入は見送りへ 巨人本気の文書提出も(日刊スポーツ)

 交流戦での毎年の負け越しは言わずもがな、2012年を最後に日本シリーズでも敗退が続く昨今、両リーグの格差は指名打者制の有無にありとして、セ・リーグでも指名打者制を採用すべきではないかという話が毎年のように聞かれるようになりました。

 指名打者制の有無はリーグの個性。いたずらに無くすべきではない……。
 私も以前まではそう思っていました。
 実際、好投の先発に接戦の好機で打席が周った際、代打を出して勝負に出るのかいなか? という面白さは確かにあると思いますし。

 しかし去年、和田一浩のこのコラムを読んで、考えが変わりました。

DH制の方が野球はおもしろい/和田一浩

絶対にDH制の方が、野球は面白いと思います。自分がプレーしていると、違いはそれほど感じなかったのですが評論家で野球を見ると違いました。セの試合では6番以降の打者が先頭打者で出塁しても、得点が入るような気がしません。投手に打順が回ってくるからです。2死で走者が得点圏にいても、打席が投手ならガッカリします。

 たしかにたまにセ・リーグの試合を見ていると、下位でチャンスを作って反射的に「おっ」と思ったら、次打者が投手で「ああ……」ってなること、よくある気がします。

 6番からなら先頭が出塁、送りバントで1死二塁も8番が倒れるとか、あるいは1死からヒットと内野ゴロで2死二塁とか。
 あるいは5番からの攻撃でも、2死一二塁とか一三塁とかになったところで回ってくるのが投手ですからね。

 まあよく見る気がするだけで、イメージの話でしかないんですけど。

 だからまあ、リーグ当事者やファンが良いと思うなら、別に導入しても良いんじゃないですか?という感じです。
 そもそも私は見るとしたら基本パ・リーグなので、あまり関係ないしー。
(今年はパ・リーグも見てないですけど)

 まあ、それがいわゆるリーグ間の差をなくすことに繋がるか、はまた別の話ですが……。

 一応MLBでも、指名打者制を採用しているア・リーグと、昨年まで採用していなかったナ・リーグでは、2019年までの交流戦の勝敗数、勝ち越したシーズン数共にア・リーグがリードしているようなので、無関係とまでは言えないかもしれません。
(もっともMLBの交流戦は、NPBのような総当たりでは無いので、必ずしも同列に比較はできません)

 ただ、ワールドシリーズでは拮抗(ないし近年はむしろナ・リーグ優勢)しているわけで、結局強いところはどっちにしろ強いという話であり、つまるところ当人の努力次第という話になると思いますが。


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