続いて初日の勝敗予想と、ベスト8予想です。
 優勝予想を読んでいること前提の文章になっている個所がいくつかあります。

 なお例年と違いこの順番になったのは、チーム数の少ないセンバツの場合、初日の試合予想と優勝予想をすると、だいたいベスト8予想で書くことがなくなることに、今更ながら気づいたからです。
(特に今年みたいに下調べ不足だと尚更)


・1日目(3/19)

神戸国際大付-北海……北海


明徳義塾-仙台育英……仙台育英
 1年の時から起用され続けた代木と米崎の最後の年ということで気になる明徳義塾。
 特に守備重視かつ、実力が互角かやや劣るくらいなら長く頑張ってきた上級生を使うという馬淵監督(今も同じ考えかは分からないですが……)なので、1年からショートを張り続けているというのはやはり凄いです。
 とはいえやはりパワー不足感は否めないところ。

健大高崎-下関国際……健大高崎
 強打と複数投手の健大高崎は、夏向きのチームという印象はありますが。
 今仲の復調を確かめつつ、夏の試金石にする、そんな大会になりそう気もします。
(これでまた前橋育英に阻まれたらちょっと笑ってしまうけど)

 初出場時、監督のゲンダイでのインタビューで一部悪目立ちした下関国際。
 しかしその後は鶴田の代のセンバツで、優勝候補だった創成館に善戦。
 同年夏はセンバツ8強の花巻東、西のいた創志学園(あれはほとんど審判のせいだが)、そして野尻・根本・篠木と好投手を擁し主要スポーツ紙が軒並みA評価を出していた木更津総合と連破しベスト8。
 そしてそこからほとんど間を空けずに再びセンバツに出場するなど、広陵以外が低迷気味の中国勢ではなかなか上昇傾向を感じさせるチームになっています。
(それにしても、当時も書いたけどあのブロックのベスト8予想は至難。目を瞑って適当に指差したとか以外で、当てられた人いるんでしょーか)

 同じ関東勢かつ前評判の高さゆえに、木更津の二の舞いにさせられそうな感がしないでもないのですが。




・2日目(3/20)

宮崎商-天理……天理

三島南-鳥取城北……鳥取城北
 鳥取城北は昨年の交流試合、何気に打線が良くて印象が残りました。
 鳥取城北は18年の夏に平安相手に甲子園で好戦。19年夏の米子東も智弁和歌山を中盤まで苦しめており、鳥取勢はちょっと来てるのでは……?なんて思っていたところ、昨年の秋には中国大会ベスト4に2校鳥取勢が残り、「おっ!」と思ったのでした(結果は両チームとも敗退でしたが……)。

 山木監督の「山陰のイメージを強打で変えたい」も頼もしく、近いうちにプチブレイクしそうな気がしています(さすがに優勝どうこうまではいかないにしても)。

東海大相模-東海大甲府……東海大相模
 名前の力だけなら圧倒的に東海大相模なので、ここは近年、ずっと山梨学院に頭を押さえられ続けてきた東海大甲府の逆襲を見たいところでもあり、秋の結果が逆だったら甲府にしたかもです。
(まあその場合、そもそも選出されなかったと思いますが……。菅生を差置いて選ばれた及川がいたときの横浜しかり、そのへん神奈川勢は得ですよね)




・3日目(3/21)
具志川商-八戸西……具志川商
 21世紀枠同士の対戦とはいえ、いずれも秋季地方大会で1勝。
 地方大会での敗退はいずれも惜敗、県大会は決勝で同県の強豪校に大敗と、成績は似通っていてちょっと決め手にかけるところ。

福岡大大濠-大崎……大崎
 まさかの秋九州決勝の再戦。今年は同地区同士の対戦をありにする抽選になったとはいえ、ここといい桐蔭智弁といい、こうも露骨に決勝戦と同じカードが生まれるかね、と呆れるというかなんというか。
 正直、二度とこの方式はやめてほしいです。
 そもそもなんで今年はこうなったんだっけ? コロナ対策とかだっけ?(別にそれは関係ないか……)
 
 離島勢の秋九州Vと聞いたときはビビったのですが、その前の夏の独自大会でも長崎を制しているのですね。つまり実質夏春連続出場校。
 とはいえ実力伯仲の再戦なら、今度は別の方が勝つ……と思ったのですが、大濠はエースの毛利が練習試合早々に足をつって降板するなど、調整不足っぽい?
 ということでここは大崎の連勝で。

明豊-東播磨……明豊
 東播磨は21世紀枠とはいえ、県決勝では神戸国際大付、近畿では市和歌山に接戦を演じています。
 というより今年は、正直21世紀枠4校はどうなんだと思っていましたが、わりとどこも骨っぽい感じがしますね。




・4日目(3/22)

市和歌山-県岐阜商……県岐阜商
 今大会ナンバーワン投手の市和歌山・小園。ついでに打者では松川も、1年生の春で早くも活躍している姿が報じられているのを見た記憶があります。
(父親が阪神ファンだから虎生と名づけられたんだよーみたいな記事)

 疲弊した大会中盤ならともかく、初戦での激突ということでいきなり県岐阜商にとっては大きな山場となりますが。
 むしろここで軽くねじ伏せられてからの、あれを打てなければ日本一にはなれない……という履正社ルートの方が有り得る気がしなくもない。

智弁学園-大阪桐蔭……大阪桐蔭

広島新庄-上田西……広島新庄




・5日目(3/23)

東海大菅生-聖カタリナ学園……東海大菅生
 共学化し創部間もない愛媛勢……ということでちょっと済美みたいな感じがして気にならないでもないのですが。

柴田-京都国際……京都国際

常総学院-敦賀気比……敦賀気比
 常総学院の評価が高いのは承知で、北信越における星稜の覇権のターンが終わり、巻き返していきたいであろう敦賀気比で。
 ここも主軸の大島が、2年前の夏甲経験者。

 常総学院は、最強世代と言われた2年前が、ことごとく甲子園目前の土壇場でひっくり返される悲運の年に終わり、翌年も結果を出せず、ついに佐々木監督から交代することに。
 寺島らを擁し優勝候補筆頭だった履正社を、5者連続バント攻撃で崩して破った5年前の夏を見て、いつか優勝する人だろうと思ったのですが……その後はほとんどパッとしませんでした。
(あの時のエースの鈴木はたしかに好投手でしたが、凄い抑えていたという感じでもなかったので、まさか大学を経てドラ1投手になるとは)

 そんななか就任直後で、早速結果を出した島田監督は見事。
 彼もまたトレンドの元プロ監督ということで、今後に期待です。




・6日目(3/24)

中京大中京-専大松戸……中京大中京
 専大松戸はまたエースがサイドスローなのですねー。
 横山の代はちょっと期待してました。




・ベスト8予想
 冒頭で言った通り、だいたい優勝予想、1回戦予想で書いたような話なので、ここは省略気味で。

A:仙台育英

B:天理

 順当に行けば2度甲子園で敗れている健大高崎との2回戦。
 もっともいずれも中村監督就任前。それに当時とは健大のチームカラーも変わり、あまり関係ないかな。

C:東海大相模

D:大崎

E:県岐阜商
 和歌山と岐阜に注目が集まるなか、初戦が21世紀枠という明豊が不気味な存在ではあるのですが。
(同じことを、東海対決の影に隠れた鳥取城北にも思いつつ、まあさすがにそれは……というところ、明豊は普通にあり得そう)

F:大阪桐蔭
 大阪桐蔭をセンバツで破った6校のうち4校は左腕ということで、その筆頭候補は野崎の県岐阜商として、広島新庄も……みたいな記事を見ましたが、果たしてどうなんでしょ。

G:東海大菅生

H:敦賀気比

 1回戦から2つも地区大会の決勝の再戦が生まれている割には、ベスト8単位で見るとわりと有力校が分散した感がある今大会(ベスト2単位で見ると、かなりE~Hに偏ってる印象ですが)。
 それだけに、真っ当に予想するとつまらない面子になってくるわけで。

 やはり1つ2つ意外枠が出てくるということで、1つはやや意外枠ということで天理として、もう1つは地区大会王者では群を抜いて注目されていないここをチョイス。
(流石に超意外枠として、鳥取城北とか、聖カタリナとかを選ぶ勇気は私にはないです)

 同じ北信越王者でも、奥川や内山がいた星稜はあれだけ注目されたのに……という巻き返しに期待。



 ということでひとまず、優勝予想、ベスト8予想、1回戦予想は以上になります。
 今大会は、コロナ禍による中止空けの甲子園だけに何かが起こる……と思わせて何も起こらない、いつも通りな甲子園になりそうな気もするのですが(大阪桐蔭優勝とか)、どうせなら何か起こって欲しいところではあります(大崎優勝とか)。




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